山は性癖です。

ヒルクライムは芸術、峠道はロマン。そんな人の日常。YouTubeに車載動画を上げております⇒https://www.youtube.com/channel/UC28MD_W9WmDCoetAcFCGpBg

Mt.富士ヒルクライムの振り返り

どうも、篠です。

記憶が鮮明なうちに富士ヒルのレースレポートを書きます。

 

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今年で3回目の富士ヒル参加。

緩斜が続くコースは得意ではないですが、

去年まで、もう来年はいいや…とか言ってたけれど、

苦手なものから逃げるのは性にあわないし、今年はちゃんと富士ヒルに照準を定めて挑むことにしました。

 

少し長くなりますが、よかったらお付き合いください。♪( 'ω' و(و"ルンルン

 

 

◆レース前

前回までは前日家から自走してきてレース参加したから、サラ足で走れたらもっといいタイム出たんじゃないか?という淡い期待…というか言い訳の種が残ったけれど、

今回はうちのしょっとこさんがサポート側に回ってくれて、車での移動となりました。

言い訳の種は全部根こそぎ潰す!

えぇ…(((( '-' ))))

 

2016年度1時間28分台
2017年度1時間24分48秒

今年はどこまでいけるか…正直分からない。

日本国内でもかなり注目度の高いヒルクライムレースだけあって、国内外の猛者が集まります。女子カテゴリーでもホビー全国最強クラスのヒルクライマーが出場するので、まだレースに足を踏み込んだばかりの自分に勝ち目はないだろうと冷静に見れる自分がいました。

PWR4以上がないとそもそも上位とは戦えないだろう…

去年まであわよくば入賞とか思っていたけれど、1位と8位で6分差~12分差前後ある世界。

 

去年は1年間で僅か3分半しかタイムを縮められなかった上に、大沢駐車場過ぎた辺りで足攣りで最後はグダグダのゴールと悔しさしかないレースになりました。

今年はいろいろ考えながら乗ってきた、トレーニングは嘘をつかない。

それを信じて今の全力を出すだけ。

 

 

前日受付はすごく気温高い大晴天。

台風4号に続いて台風5号の襲来の前の静けさというところか…

物販を回って知り合いにもいっぱい会えました。ASSOSのキャップと黒Tシャツが目印になったようで、沢山見つけてもらえました。

 

明日の意気込みでもあり、逃げ道を断つことでもある(笑)

 

夕飯は18時に小作のほうとう

テーブルのピッチャーの水を飲みきりました。

 

20時頃に夜食にパンを一つ。

小作を食べても全くカーボローディングになった気がしないからまだまだ食える感が…

お腹すいた訳ではなく、安心感を求めて…かな?

コンビニで2Lの水を買って、翌日の朝にかけて飲み切るようにしました。

湿度が高い日は意外と脱水になりやすいので水ローディングは気を抜かずにしっかり。

 

 


寝る前にIgname Recovery Pink アロマオイルの効果で足の筋肉をほぐす。

マッサージスティック本当に程よいタッチで足がすごく軽くなるから有難い。

 

 

ウェアはASSOSのエキップEVO8を選択。

 

23時に就寝。

 

夜中の2時に目が覚めて、そこから1時間寝れず、3時にもう一度寝付いて4時半起床。

外寒そうだから今回はギリギリで向かうことにしました。

 

寝起きは少しだるいけど、もそもそ用意しながら朝ご飯。

 

ナポリタン 560kcal

メロンパン 370kcal

水800ml

 

カロリー少なめに感じたから、

会場についてからマグオン1パックとゼリー1本をぶっ込んだ。

 

ドリンクには280kcal摂れる粉を溶かしました。味は微妙ですが、走行しながらちょびちょびとカロリー摂れるのは有難い。(((( '-' ))))

 

 

 

◆レース本番

 

今年から主催者選抜女子クラスができて、いつも第2スタートの女子ウェーブがなくなりました。

過去のタイムでウェーブが振り分けられるようになって、それが吉と出るか…?

今回は第5ウェーブ。

タイム的に去年の85分切り~80分ぐらいかな。

同じウェーブで富士ヒル試走で一緒に登ったチコたんと途中まで一緒に行こうという話になりました。

 

今年は最低ライン80分切り、頑張って78分台、あわよくばもっと銀に近寄るスケジュールでトレーニングを積んできました。

シルバーは来年に持ち越す気満々でしたが、思いのほか調子が上がってきてたので前日のパネル撮影ではちょっと見栄を張ってしまいました(笑)

過去タイムは85分ペースな訳で、今年の目標とは約10分差。

去年から1年間かけて、さらなる高みを目指す方もいれば、現状維持の方もいます。

足が合う相手というのは、案外難しいことかもしれない…

その予感がスタートした直後に当たりました。

 

二合目までは勾配高めのため、ギアの軽い自分の方がスピード出るから、アウター縛りのチコたんと相談して、序盤は自分が前を引くことにしました。

計測ポイントまで軽いギアで足を慣らしつつ心拍を少しずつ上げていく。

朝のアップでは北麓公園までの坂を2往復しましたが、175bpmまでで心拍が上がりきれなかったのが一番大きな不安要素でした。

 

 

計測ポイントを切った瞬間、周りが一気に加速し出した。

勾配に対してかなり重いギア入ってるはずなのに足は全然回る。

勾配7%ぐらいあるのにスピードメーターは20km/h近く出ていた…

後ろのチコたんから、「踏み過ぎ!!」って声かけられたが、スタート区間のこの人口密度では風の流れができていて、それに吸い寄せられるように登っていける。

 

「この辺人多いから思ったより足は使わない!ここで上がって行かないとシルバー間に合わない!!とりあえずついてきて!!」とチコたんに返した。

 

やっぱりレース本番になるといつも作戦通りに行かないものだ…心の中で分かっていても温存していられないわ(笑)

 

右から追い抜いていく男性をマークして、ついて行き、少し踏んで前の集団へとブリッジを図ります。

 

ペース合う人もいれば、後ろにつくとだんだんペースが下がっていく集団もいるから、積極的に自分から動かねばタイムは縮まらないと悟りました。

追い抜いてブリッジしてまた追い抜くの地味に足を使うけれど、何人かの男性の方とはとても楽しい駆け引きができました。

おかげで1合目から2合目まではとてもいいペースで登れました。

確実に踏み過ぎた気がしますが、5km地点まではシルバーペースでした😇

 

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アベケンさんが後ろから来て、「あれ?チコさんは?」と聞かれました。

 

「え…置いてきた!/(^o^)\」

 

アベケン「置いてきたんかい!!」

 

 

いつから後ろにいなくなったのかは正直全く覚えていなかった、余裕がまったくなかったんだな…😇

お嬢はいけるなら自分のペースでいけ!とスタート前に言ってくれたチコたん、本当にありがとう。おかげで自分の欲望のままに駆け上がれました。

 

 

10km地点、15km地点でラップではどんどんペースが遅くなっていくのが分かってしまいます。

10km地点ではシルバーから1分オーバー、15km地点では2分と…

75分切りは厳しいと気持ちを持ち直しつつ、ペースを落とさないように踏ん張る。

 

15km辺りでゼリーを一本飲んで、後半戦へ。

 

アップ不足のため、心拍の頭打ちが175bpmで、その後はダダ下がり。

4合目辺りでは159という数値が一瞬出て、一瞬思考が止まりました。

あれ?レース中だよね…?私は何タラタラしてるんだろう…?

キツいとどこかでこっそり休んでしまう自分に嫌気が差しました。

自分の弱さがいつにも増して痛感してしまう。

周りに沢山人がいるのに、誰でもなく自分の意志に負けてしまいそう。

 

集団へブリッジをかけ続けるのは正直レース中でインターバルしてるようなものなので、結構足に来ました。

濃霧で勾配の変化ポイントがうまく読めずギアチェンジが遅れたりなど。

ケイデンスが全く上がらないのに、重いギアを無理やり回していったり…

自分が前を引くこともしばしば。

気付くと1人旅というのもしばしば。

 

途中で1人の方に追い抜いたあとに凄まじいアタックで抜き返されたりまた追い抜いたりするなど…無駄な足を使ったこともありました(笑)

 

知り合いで言うと、アベケンさんはずっと抜きつ抜かれつの位置にいたので、最後までいい意味で高めあえました。

 

平地区間突入した坂を駆け上がって、アウターに入れてラストパートをかけましたが、体重の軽さので、前の集団に追い付けず、まさかのそこで独り旅になる展開に…

誰かいないかなあと思って後ろ振り向いたらトレインできてた…

38km/hでせいぜいの私よりもっとスプリント力ある方ガツンっといけぇえええ…😇

 

なんとかラストのトンネル抜けたらもう結構足に来てた、ピキっときて、つりそうと思いつつ、最後だし後悔のないように踏み切りました。

スプリント力がないので徐々に上げてゴール!ラストスパートは自己べならず。

高強度の長時間ヒルクライムだと後半の持久力のなさが情けないです。

 

ゴールして手元のタイムではギリ78分切ったぐらい、ラップを切った瞬間

「ッ!!!」と声にならない声が出ました。

悔しい。

ただただ悔しい。

78分切りの最初の目標は達成したはずなのに、悔しさしかない。

これがレースなんですね…

選抜と違ってほぼ個人タイムトライアルですが、この限られた貴重な1時間十何分の間にどれだけ工夫して自分のベストを出せるのか…

 

ハルヒル終了後は富士に合わせて、緩斜面の練習を増やして、長時間追い込むことにも慣れるようにしました。

ポジションとクリートとちゃんと現時点一番しっくりくる位置に設定できた。

足りないのは練習量なのか、強度なのか、

それ以前に根本的にフォームとペダリングの効率が悪いのか。

これらすべて来年の富士ヒルまでに解決して納得いく状態で挑みたいと思います。

 

 

ゴール後、中盤過ぎるまで近くを走っていた男性から声かけられました。

先程はどうもでしたと、

こんな人の多いイベントで走りで覚えて頂けるのはとてもとても嬉しいことでした。

 

 

下山したあとに、会場で待機してたしょっとさんから「表彰台あるよ!」って言われて、

( ゚д゚)???

となった私でした。

 

まさかのこの大きな大会で年代別カテゴリーとは言え、表彰台に届くとは思ってもみなかったので、正直ただ驚いていました。

知り合いも入賞する方が何人もいて、誇らしいです。

 

記録は1時間17分47秒09でした。

 

 

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2位の方とは15秒差

1位の方とは5分差で、

清々しいほどに完敗でした。

現時点の実力全てを出し切りました。

 

女子総合では5位でした。

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富士ヒル1キロ体重減るごとに1分縮むらしいけど、去年より2キロ減で7分縮みました。(ゴールしたあと頭ぼーっとしてて算数できなかったですw)

2キロ減ってパワーが付いて5分縮んだので、

パワーこそが正義…

モアパワーモアパワー( ゚д゚)

 

 

ブロンズこれで3回目なので、

三度目の正直過ぎたし、いい加減シルバー取りたいです(笑)

 

 

毎度ながら普段のライドに付き合ってくれた方々、本当にありがとうございました。

尊敬するほどストイックな方もいれば、本当に本当に心から自転車を楽しんでいる方もいます。

そして陰で支えてくれる大切な人からも。

皆から沢山元気頂いております。

TwitterInstagramでの結果報告にも嬉しいことに沢山のおめでとうを頂きました。

 

会場で、あとはほうとう小作?の前で声をかけてくださった方々もありがとうございました!

とても嬉しかったです!

悔しさをバネにこれからも精進していきたいと思います。

 

 

ではでは!(*゚ω゜*)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★追記

ここまでスクロールした方すみません。

ちょっとした独り言です。

ここだけの話、なんかよくわからないけど、Twitterで燃やされました(笑)
 
偶然だろうけど、今までのヒルクライムレースでは一度も雨に降られたことがなかった。
なんというか、晴れ女とかそんなんじゃなくて、雨は降らないと信じ込んでいます。(*゚ω゜*)

この日の為に頑張ってきたから、例え荒天だろうと、当日の朝ギリギリまで様子をみて出走を自己判断で決めたいです。
雨が降るかも、コンディション悪くなるかも、そしたら思った通りに力が出せないかも、落車するかも、巻き込まれるかも、出ない方がいいかも、どうせ出ないからもうレースの為に調整しなくていいかも?

周りの声に左右され、レースの一週間前からマイナスなイメージが付くと、気持ちもどんどんマイナスな方向に行ってしまって実際レース当日を無事いい天気で迎えたとしても、それまでの数日間にはいい影響は与えないのではないかと、思っております。
不特定多数への発信と思われたけれど、私はあくまで今まで全力でこの日のためだけに頑張ってきた方に向けての話でした。

自分の文章で勝手に盛り上がられるのは正直すごく不愉快でした。経験者()が初心者を見下してるとかあったかも私の言葉のように語られるのはいい気分ではないです。
まるで慣れない人は迷惑だからやめろ経験者の自分は落車しないとでも言ってる風に聞こえたから、何言ってんの?この人と思いました。
私は巻き込まれることも覚悟の上に間隔を空けたり周囲に注意を払いながら安心に下山できるまで全く気が抜けなかったです。

後方のウェーブの方は低速ながら、みんなルールを守って安全運転だったよ!と下山パトロールをやっていた知り合いから聞いて、中途半端に自信を持つ人ほど身を滅ぼすかもしれないと改めて思いました。
雨で帰りが遅れて仕事の関係や私生活に支障が出るからとか、下山のリスクが嫌だとか、それは個人が決めること。そういう覚悟もすべて引っ括めてヒルクライムレース。

天気は常に変わるもの、何日も前にまだ決めつけるのは早い!
それだけ言いたかったのに、なかなか文意が伝わらず日本語の難しさを感じました。
嫌な気持ちにさせた方は本当に申し訳ないと思っております。
危険意識はちゃんと持ちつつも、私はあくまでポジティブシンキング。
 
言霊って存在すると思います。
信じたものは救われます。
雨は降らないよ!と1週間以上自分に言い続けてきました。
この台風真っ只中で、一合目は雨でしたが、三合目以降は路面フルドライでほぼ無風で気温も低く、過去最高のコンディションでスバルラインを登れた気がします。

もはや奇跡が起こったとしか思えないです。
今年出走して、無事完走して下山できた方々、みんな最高に楽しめたのではないかと思います。(*゚ω゜*)