どうも、篠です。
今回の更新は磐梯吾妻スカイラインヒルクライムのレースレポートになります。
1日目
高湯温泉側 14km、830m↑
距離が短く比較的に急勾配が多い
今回は過去一番女子人数集まってるのではないのかな…全部で20人ほど、とても嬉しいし楽しみだった。
把握している知り合いはEMUのみっつー、かえんさん、むつみさんだけ。
スイスから帰ってきたばかりで体調整わない状態で気が引けてたけれど、スタート前にみんなと話できて少しだけ前向きになれた。
アップの感触ではかなり悪くて、中盤まで残れる気がしなかったから、三味線でも何でもなく「たぶん2kmぐらいで消える」「でも少しでも長く一緒に走りたいから頑張る」と出走前みっつーとかえんさんに伝えた。
スタートしてみっつーが先陣を切り、2番手はかえんさん、私がそれに続く。
2km行かないぐらいで3人になったと思う。
1日目は急勾配コースだからか、すぐに後ろから別カテの集団が来た。
5km地点?それにつられて2~3分間ペースが上がってかなりしんどかったけれど、何とか耐えた。
かえんさんはこのタイミングで離れて、2人になる。
始終ギリギリな感じで少しも前に出れず、ついて行くだけで精一杯だった。
みっつーは急勾配の引きが強くてそこ耐えれば緩斜面で休めるから、次のコーナーまで耐えよう、次、次と、見える範囲の小さな目標を経てて1個ずつクリアして、何とか粘り続ける。
もっと長く走りたい、それだけ考えてた。
ラスト4kmの下りに入る手前、限界すぎて「ラストのつづら折りペース上げられたら行って、私たぶんついていけないから独走で勝って欲しい」とみっつーに話した、この時点で「もうここまで来たから2位でいいや」の考えが頭過ぎってた。
思い返せば、今年思い通りに走れたレースが1個もなかったから、消極的な考えになっていたかもしれない。
ゴール残り2kmのつづら折り、火星区間。
みっつーが想像よりペースを上げていない、それなりに疲れているとフォームを見て分かる。とはいえ、自分にはこのペースでもギリギリだから死にそうな感じでついて行くだけ。
正直残り300mまで勝てる気がしなかったが、最後のカーブ曲がった際に横に並んだから、これはラストスプリントになる展開なのか…?(ハシケンさんが写真撮ってたカーブ)
力振り絞ってラストパートかけたら一瞬差が開いたから、いける?え、でもつかせてもらってここまで来たのに行っていいの?というか、いけるのに手抜いていいの?と、1秒も無いうちに色んなことが脳に浮かんだ。頭ごちゃごちゃした状態のままゴールの先まで走り抜いた。本能的に踏み切ったと思う。
ゴールした瞬間、まず思い浮かんだのは「やってしまった……」だった。
所謂ツキイチからのちょい刺しで今まで自分が一番やりたくない走り方だけど、フィジカルが圧倒的に弱い今、勝つ為の最善を尽くした結果だった。
勝負には勝ったけど、内訳見れば完敗な日。
どうやって終盤まで耐えて最後の最後に絞り出したのか自分でも分からなかった。みっつーと一緒に走りたいから頑張れたと思う。
ゴール後みっつーに何が独走で勝って欲しいんだよ一生擦るぞって冗談で言われたが、思い返せば恥ずかしすぎてまじで一生擦ってて欲しい😂
ある程度感覚戻せたから2日目はちゃんと回せるだけ頑張るって伝えた。
2日目
土湯温泉側 27km、900m↑
緩斜面、アップダウンありのコース。
一日目よりこっちのコースが比較的に得意。
2日目も女子約20人ほど。
知っている選手少ないし、1日目に比べて長丁場だから最初は様子見で、徐々に人数絞っていけばいいかなと、スタート待ちながらみっつーと相談して決めた。
この日は最初から2人でローテしながら集団を牽引、少しずつ人数が減っていき、2km地点で市原さんもローテに加わり、5km地点までは3人で走った。市原さんが緩斜面になる手前で離れ、それ以降はみっつーと2人になる。
この時点でまだ距離が20km以上残っているから、まずは協調して3位との差を開くことを考える。
緩斜面は私が長め、急斜面はみっつーが長めに引く。協調しつつお互い探りながら走ってたと思う。
土湯側のコースある程度覚えているから、できるだけ温存できる走り方で距離消化していく。
こっちは年一しか走らないけど、一度走ったコースは覚えられるのはとても便利な特技。
平地区間で追い抜いていく男子の方2名に声かけて付かせてもらって、
勾配上がり始める残り10kmで2人で戦略的撤退。そこからはペース緩めたりしてお見合い。
残り6kmで「ん、吊りそう」ってボヤいた直後にみっつーがペース上げたからこれは完全にちぎりに来たと思った笑
でもちぎれたくない。
正直何回ももうダメだと思った…けど、何とか粘って粘って食らいついて、土湯側のすべての登りを終えるまで耐え抜いた。
その時点で結構使い切ってて足つりかけてる。
2日目のコースは登りまで耐え抜けば、勝機はあると思った。この日もまさか最後まで残れるとは思ってないから、ソワソワしながら残り2kmの下り基調に突入。
路面の陰でみっつーがついて来てるのがわかるが、ラストのコーナーは私が先頭で入り、勢いを載せたままゴールまで走り抜くつもりで加速した。
距離はおおよそ200m。
ゴールまで残り30mの時斜め後ろに並ばれた気配があって驚いたが、もう一段階もがけたから刺されずにゴールできた。
この日は確実に勝てる走り方をした。
今できるすべてを出し切って、粘りに粘って掴んだ優勝だと思う。
今回の磐梯吾妻HCは過去2回と違って、フィジカルが弱い状態だからこそのいつもと違う戦い方ができた。出て本当によかったし、とてもいい経験になった。
レース会場はやはり好きだなあと思った。
消極的な気持ちでスタートラインに立ったけど、周りの雰囲気に飲まれて少し、あと少しと徐々に欲が出て絞り出せた。
前後の人と残り距離しか見えなかった2日間でめちゃくちゃ集中して走れた。
みっつー走る度にめっちゃ強くなってて、すごくいい刺激受けるし、置いてかれないように、泥臭くても少しずつ前へ進んで行きたい。
みんなと楽しくレース走りたいから強くなる。
会場で声掛けてくださった方々、いつも応援してくださる皆さん、本当にありがとうございました。お疲れ様でした。
使用機材
フレーム:lapierre Xelius SL ultimate
コンポ:デュラエースDi2
ギア:50-34t、11-30t
ホイール:LUN HYPER
ペダル:デュラエース
サドル:S-works ROMIN EVO
シートポスト:ワンバイエスマガタマ
ハンドル:ワンバイエスカーボン
ウェア:ASSOS
アイウェア:ALBAOPTICS STRATOS
シューズ:LAKE CX332
サポート:イナーメスポーツアロマ