山は性癖です。

ヒルクライムは芸術、峠道はロマン。そんな人の日常。YouTubeに車載動画を上げております⇒https://www.youtube.com/channel/UC28MD_W9WmDCoetAcFCGpBg

Mt.富士ヒルクライム2023を振り返る

どうも、篠です。

今年の富士ヒルは主催者女子選抜クラスに出走しました。今回の更新はその振り返りを綴ろうと思います。

 

金曜日の台風の影響でコース上に土砂が流れ込んだり倒木があったりと、開催が危うかったのですが、ギリギリまでコースの復旧を試みて開催に踏み切った主催者や自治体には感謝し切れません。

前日のエキスポも、当日のレースも晴天に恵まれ、ここ数年では最高のコンディションの中出走することができました。

 

 
 
 
 
 
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SNSには先に投稿しましたが、今回は6位入賞という結果になりました。

 

朝起きて身支度して実走でアップに出る直前に後輪完全に空気抜けてることに気がついた。レース前にこういうアクシデントは初めてだから焦ったが、空気抜ける音がなかったからとりあえずバルブ交換で復帰(フラグ)

アップは会場までの坂2往復。

途中でたなかさんとのりすけさんに会って、後ろについてっていい感じに心拍上げられた、久しく味わえなかったかかった感があって足はそれなりに軽い。

 

今回覚えているメンバーはモトハル、朋子さん、悦子さん、裕美子さん、三島さん、大阪から初参加の佐倉さん。

スタートラインに並んで、モトハルが「全然ダメ、今回は金魚のフン作戦で行くわ」と言ってたけど、いつもの三味線だろうから聞き流した。

朋子さんは相変わらずスタートギリギリまで現れないが、無事来てくれた。

ねじこはまさかのDNS(前日受付で朋子さんから聞いてまじかってなって、モトハルは当日まで知らなかったw)

去年のメンバー揃わなかったけど、悦子さんと裕美子さんはハルヒルで御一緒したので、かなり仕上がっているのは分かっている。

去年乗鞍2位の三島さんはお初。

 

 

計測開始まではかなり緩く流し。

今回はまじで無理だからたぶん一合目で消えると本音こぼしたけど、あまり信じてもらえない。

「前回序盤結構長く引いてくれてたじゃん?」

あれははったりだからね、と返せば

「じゃあ今回は?」と聞かれ

さあ、どうだろう?😶と濁す。

 

このメンバーの中で間違いなくフィジカル最弱だけど、何でもいい、どうにかして打破点を見つけたいと思った。

 

誰も前に出たがらないのはいつもの事だが、今年は朋子さんが先陣を切って計測ラインを通過、私がそれに続く。

しばらく朋子さんが先頭だったけど、積極的に回そうよとほかのメンバーに声かけてくれて、モトハルと悦子さんと三島さんとローテ開始。ペースメーカー&ムードメーカーの朋子さん好きってなった🥺

 

一合目まではいつも通りならペースは緩め?

この日の体感ではキツいけど、まったく余裕がない訳では無い…が、あとのことを考えて、「ごめん、もう前出れない」と、ローテは最小限にして少しでも体力温存しようと思った。

 

基本モトハル、悦子さん、三島さん、朋子さんでローテで、私、裕美子さん、佐倉さんが後ろにつく感じ。

2号目半までは。

 

三島さんの引きは強め。

でも急斜面ではそれなりにインターバルかかるけど、緩斜面では思いっきり落ちる。

最初は無理やりついて行くの何回かしたが、段々とパターンが読めて、最小限の消耗で少し間あけて追いつく走り方をした。

2回?間空けたところに裕美子さんと佐倉さんが埋めてくれることもあって、申し訳ないと思いつつ甘えさせて頂いた。

 

佐倉さんはお初だが、とてもパワフルで勢いのある走りで、引っ張られて私も気持ちが前向きになっていく。

30分経過で2合目通過して樹海台?辺りなのかな。

裕美子さん、佐倉さんに続く私の3人が前の4人と少し離れ始めた。

裕美子さんが追いかける雰囲気あるが届かず、佐倉さんは若干遅れ気味。

「まだいけそう?」と聞いたら無理と返ってきた。

前と30mぐらい差が開いてる。急斜面で離れているから今までのパターンだと次の次の緩くなるカーブまで追いつける。

私も言うほど足残ってるわけではないが、明らかに前の4人はまだ余裕がある。ここで前4人行かせたらもうおしまいと直感で分かった。

 

0.5秒ぐらい悩んだけど、あとはどうにでもなれと思ってブリッジかけた。

一か八かだけど、ちゃんと追いついた。嬉しかった。

でもそこからさらに2回ぐらいの上げ下げで呆気なく離れて、ちょうど3合目すぎた辺りかな…

 

この図

○○○○     ○           ○             ○

 

1人で4人追いかけるのはさすがに無理だ。

そもそもつき切れとか弱すぎて話にならんと自己嫌悪に陥りかけ…

振り向いたら裕美子さんが距離縮めてきてるから少しペース緩みながら裕美子さんが上がってくるのを待つ。

「一緒に追いかけよう、前見えてるからまだ追いつく!」と声かけて裕美子さんとローテ。

前との距離は50mぐらい。

 

ちょうどこのタイミングで第3ウェーブの集団が何個か来て、見送ったけど、先行4人は乗る気に見えた。徐々に距離は開いていく。

追いつかないけど、追いつくと自分に言い聞かせて裕美子さんと大沢駐車場過ぎまで走った。

大沢辺りから少しずつ足が重たく感じで山岳スプリット区間終わり辺りで後ろの大集団が来たが、ここでアウターに入らない。

わちゃわちゃしてる間に裕美子さんとはぐれて、残り5km地点かな。

 

この時点で若干気持ちが切れて、足が倍ぐらい重たく感じた。奥庭の坂が進まなくて、その後のエアロフォーム取ってても平地も35kmしか出ない。ラストの坂も言うほどもがけずにゴール。

ゴール後にすぐ裕美子さん見かけて、今回全然前引けなくてすみません、でも裕美子さんと一緒に走ったから頑張れた。とちゃんと伝えられてよかった。

実質3合目でレースが終わったが、諦めきれずに悪足掻きした。

 

 

 

 

 

富士ヒル終わってやっと書けるけど、
今年は1月のオフを経て2月に乗り始め、3月末まで順調に調子上げていったけれど、4月の初めに急に咳喘息の症状が出て、夜まともに眠れない日が長く続いた。
ネットで調べたら同じ症状の方も結構いるらしくてなんでよりによってこのタイミングなんだろうって…
乗れない上に回復も遅れて練習量が去年の半分以下まで落ちて、レースに出るようになってから現状フィジカル過去一番弱い。

 

前日の夜、布団に入って目を瞑ったのはいいけど、いろいろ頭の中でぐるぐるしてて、結局眠れなかった。圧倒的に練習量が足りなかったから、一年頑張ってきた…という実感も自信なくスタートラインに並ぶのはレースに出始めてから初めてのこと。

沢山乗ってきた。という絶対的な根拠がないのはこんなに心許ないものだな…と、今まで当たり前のように乗ってきたから考えたこともなかった。

自分はそこに立っていいのかと、何度も戸惑った。

去年富士ヒル表彰式後に、来年はリベンジするよ!とモトハルに言ったのに、この状態でレース迎えたの本当に申し訳ないし、ほんと自分1年間何してきたんだろうと…考えれば考えるほど嫌になるし、2週間前の試走で85分もかかって、今年無理と本当に思ったし、正直逃げ出したい気持ちもあった。

 

でも前日のエキスポで色んな方に声かけて頂いて応援してます!と沢山言って頂いたから、後ろ向きの気持ちで出走したくないとも思った。

 

今回はレース前の調整しっかり行い、念入りにケアとウォーミングアップをこなしたら、体が予想以上に動いてくれた。もう奇跡レベル…😂

2週間前PWR3.8もなかったが、当日の感覚は4.4ぐらい(富士ヒルのデータは76分4.0、インターバル込)

ハルヒルの日と言い、本番だから出せるパワーは本当にあるんだな…と思うけど、

 

実は大沢以降のフロント変速のトラブルと、下山で発覚したリアのスローパンクも(バルブの付け根から3秒に1泡程度の)、大沢以降の体感と数値の差はそこから来たのだろうと納得が行く。

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レース直前にこっちのバイク使うことにしたから、最低限の整備はしたものの、チェーリングやスプロケを変える余裕がなく、完全に整備不足から来たトラブル。下山後にリアタイヤぺちゃんこになってあっ…って分かった時も不思議と悔しさも悲しさもなく、今年はこれでよかったんだと思った。実際すべてかみあったところで今年は到底戦えるレベルではなかった。

 

本番だから出せるパワーは本当にあるんだな…と思うと同時に、やってきた分しか返ってこないし、神様はちゃんと見ていて、しっかり準備してこなかった自分に奇跡は訪れないんだなと思った。

 

 

 

なんかちょっと暗い話になってしまってすみません。

この気持ちをどうにか文章にして発散したかったです。今日で最後にします。😶

 

 

レース後に沢山の方と話できて、本当に本当に癒されました。

富士ヒルはレースだけではなく、自転車のいう趣味仲間との繋がりがさらに深まるイベントだな…とつくづく思いました。

少しずつ立て直して、来年に向けてしっかり準備していきます!

絶対強くなって戻ってきます。

これからもよろしくお願いいたします。