どうも、篠です。
今日の更新はちょっと重たい話になってしまいます…
情勢が日々変わっていき、日本でも1か月前とはだいぶコロナウイルスに対する考えも対策も変わってきました。
facebookでも書きましたが、最初に新型コロナウイルスの感染が広がった武漢は私の生まれ故郷でもあります。
長江が流れるとても美しい街で、近年急激な発展を遂げた都市。
まさか故郷の名前をこんな形で耳にするとは思ってもみませんでした。
私の小学校卒業と同時に一家で北京に引っ越してからもう十六年経ちますが、遠い親戚はまだそちらに沢山留まっています。
今回の騒動で全員の無事はまだ確認取れていない現状で、ずっとなんとも言えない気持ちで過ごしてきました。
ここ3ヶ月、北京に住んでいる両親とのやり取りを交えて、これから私達が取るべき行動と気をつけるべきことを綴りたいと思います。
1/14
日本で新型コロナウイルスのニュースが流れて、心配で親に連絡を取りました。
その時の両親の返事
1/19
親が中国のニュースページを添付
題名「武漢で本日の新規感染17人、何故他の都市では報道がないんだ?」
それについて家族で論議することはなかった
1/21
母「できるだけ公共交通機関を利用しないで、飛行機にも乗るな、人が集まる場所、映画館には行くな。行かないといけない時はマスクをつけて。今回は1960年の感染病と同じぐらい恐ろしい。無事やり過ごせるだけで運がいいと思った方がいい。」
1/23
私「日本のニュースで武漢が封鎖されたニュースをやっていた。北京の状況はどう?大丈夫?」
親「北京は大丈夫だよ、もうほとんど外に出ないから、ずっと家にいるよ。」
19日から23日まで僅か5日間で、
コロナウイルスに対する意識が大きく変わったように思います。
1/25
親「もう何日も外に出ていない。人が多いところに行かなければ大丈夫。暖かくなればウイルスも落ち着くだろうからしばらく我慢だね」
私「体に気をつけて」
1/26
親「くしゃみ、咳する人がいたら離れて!今中国国内は春節(旧正月)だけど、どこも集まってご飯食べていない。みんな家で静かに過ごしてる。」
2/1
親「出かける時ティッシュ持って行って。エレベーターのボタン推す時は素手ではやらない方がいい。」←(これは目からウロコ)
「家に帰ったらまず玄関で手を消毒」←(これは日本でもよく言われていること)
2/6
親「中国ではもうマスクが手に入らない、日本はどう?」
私「同じくもうどこも売ってないんだよ…」
親「中国ではマンションや団地は居住者以外入れないように徹底している。買い物でお店に入る時も検熱しているよ。」
2/15
親「このウイルスの伝染力が非常に恐ろしい、同居人以外とは絶対に会うな、ご飯一緒に食べるのもやめろ。誰がウイルスを持っているのか分からないんだから」
2/24
(訳:
ご飯食べる時は話さないこと、唾や飛沫で感染のリスクが上がる。
武漢は春節前にその注意を怠ったから感染が広がった。今は6万人。
29日から家から外に出るが禁止になって、武漢市全面封鎖。
たぶんあと1ヶ月続けば武漢が落ち着く。
武漢以外の全ての県は春節後外出禁止になっている。これでやっと少しずつ感染数が減ってきた。
日本とは違って「自粛要請」ではなく「不要不急の外出禁止の命令」
2/28
私「今の状況はどう?」
親「ほとんどの会社はリモートワーク、三分の一だけ入れ替わり出勤。学校は全て休学中、再開の見通しがまだない」
私「中国の順番的にまず休校、それから会社も休みになったのか?」
親「そうだ」
私「日本では休校について政党や民間が喧嘩し続けている…」
親「資本主義と共産主義の差かな。こっちは命令だから、禁止命令が出たら禁止なんだよ。文句を言ってる場合じゃない…向こうの状況だと自分の身は自分で守ろう。」
3/8
親「日本はどう?」
私「まだそのまで酷くないよ、私基本的に人の多いところには行かないから」
親「少なくとも4月末までは警戒してね、日本の感染の広がりはゆっくりだけど油断するな」
3/22
親「中国、今日の新規感染者は0、国全体で8万人。主に外国から戻ってきた人が陽性だから全部隔離を徹底している。」
私「だいぶ落ち着いてきたね?北京はまだみんな家で引きこもってるの?」
親「基本的に外には出ない。やっと家の近所でマスクして太極拳はできるようになったよ。」
3/23
親「中国政府の要請、外出は必ずマスクをつける、集まってご飯食べるのは禁止、少なくともあと2ヶ月はこのスタンスを続ける。」
で、今日に至ります。
やり取りを読み返すと、日本がこれから感染が広まる段階まで来ました。
現時点で両親が無事で、本当に胸を撫で下ろしました…
いい歳ですから、私が帰省して何か持って帰ったら大変…しばらくは会えそうにないです。
ちなみに、武漢と北京は何キロ離れていると思いますか?
1150kmです。
東京から熊本までと距離です。
武漢が封鎖された直後に北京もほとんど外出禁止になっていたぐらい、中国は疫病を止めるのに全力を尽くしてきました。
経済停止はもちろん、全国的に色んな支障が出ていましたが、そんなことを言っていられないぐらいの状況だったということです。
それぐらいやらなければ、あの人口で感染を抑えるのは難しいでしよう…14億人もいるんですから…
つい最近まで私も、
「自転車だし、山にしか行かないし大丈夫だろう」と軽く考えていたことを反省しております。
早く収束されるように、いちサイクリストとして協力していかねば。
コロナウイルスウイルスが落ち着くまで、グループライドは控えること。
まだ大丈夫…という考えはやはり私達の中にあると思います。
北京に住んでいる親が2ヶ月前から絶対人と会うな、複数で一緒にご飯食べるのも絶対やめろと言い続けられてきました。
向こうはそういう生活を2ヶ月以上続けてきました。
想像もつかないけど、
そのうち日本も自転車に乗る云々の話では
済まなくなるかもしれません。
遊べないと文句を言っている場合ではなく、
趣味だから…
レースの予定も見通しも立たなくなった今、
そのグループライド、そのチーム練は本当にどうしてもやらないといけないことなのか?
と、一度落ち着いて考えることが必要です。
意識を改めないといけない時だと実感しました。
そして現時点で病院に行く用事を作らないように気をつけないといけません。
ソロライドでも、何かしらのアクシデントで落車して怪我する可能性がゼロではないから、病院に運ばれれば感染リスクも上がります。
そして忙しい医療機関に迷惑をかけることにもなります、大怪我したらすぐに処置してもらえないかもしれません。
ウイルスにかかって自分が無事でも知り合い、親密な人に移る可能性が出てきます。
1人で出かける時は近所で知り尽くしている道、お店に立ち寄るのもやめた方がいいですよね…
自分がウイルスを運んでしまう可能性も頭に入れて行動しなければなりません。
このご時世でのサイクリングの在り方について物議が経たない現状ですが…
「今この行動を取ったら周りにどう見られるか」
を気にするより
「今この行動を取ったら自分や周囲にどんなリスクをもたらすか」
を気にしよう。
これに尽きる
一人一人の行動で日常を戻そう!
引きこもりでZwiftやるのも今ならではの楽しみ方ではないでしょうか…
早く収束されるように、いちサイクリストとして協力していかねば。
早くおさまれば、早く元の生活に戻れるからしばしの辛抱です!
みんなで頑張りましょう!✨( *˙ω˙*)و
#stayhomeloveyourbike