どうも、篠です。
今回の更新は私の一人旅の話です。
と言ってもほぼ飛騨との境界線までいくので、地図で見ると埼玉からは結構離れている
8/19夜勤中、唐突に「飛騨に行ってみたい」と思い立って、その場で宿予約したのが事の始まり。
血迷って明日の宿を取ったけど…無事辿り着けるのだろうか……とりあえず夜勤から帰るのが2時だからそれからの話(*´ -` )
— 篠 (@shino_138) 2020年8月19日
家からフル自走も一瞬頭を過りましたが、さすがに寝ずに走るにはハード過ぎる道程だから、丁度いいところまで輪行することにしました。
全部で190kmほど、3700アップの予定。
スタート地点に選んだのは
山梨県と長野県の境界線。
通常岐阜まで抜けるなら茅野、塩尻、松本(現在安房峠通行止めなのでなし)を選ぶでしょう。
私がこの中途半端な場所を選んだことには訳があります。
そう、気になっている道があったんです……
富士見駅のすぐ近くに登り口がある
入笠山
という、あまり名前を聞かない山です。
舗装路で行ける山頂は標高1800mほどとちゃんとした山岳ですけど、全然名前を聞かない…不思議。
実際私も地図をまじまじと眺めるまではこの道の存在に気が付きませんでした。
そう、実はMTBの方にはお馴染みの富士見パノラマMTBパークのある山です🙌
麓から9.2km登りっぱなし、平均勾配8.4%、828mアップのれっきとしたヒルクライムコース。
序盤の4kmは平均9%、最大14%と急勾配多め。
後半は落ち着いてくる感じですが基本的に8%前後と時々緩斜面。
沢入登山口の駐車場より上はマイカー規制区間になり、対向車も追い抜きの車も来ないのでかなり走りやすくなります。
自転車は規制対象外なので、車止めのところで警備員の方に挨拶して登っていく🚵♀️
全体的にどこに似てるんだろう……小諸の地蔵峠や車坂峠と同じぐらい。距離は2km短いかな。
ほんとの峠までは一度大きく下って左折でゴールですが、もうここゴールでいいでしょうってぐらい素晴らしい展望台があったので止まりました(笑)
富士見と八ヶ岳を一望できる…
朝10時時点で標高1800mは26℃と程よい涼しさ。
何より素晴らしいのは、
この道は行き止まりではない。
舗装路の林道で尾根を登ったり下ったりして、茅野付近にある杖突峠頂上まで繋がってるいるのだ……
まさに旅に最適の抜け道✨
山頂からは一度大きく下ります。
登ってきた道と比べて結構道が荒い印象。
亀裂などではなく細かく波打っている路面なので厄介です。普通に下ってたらリム打ちする道なので抜重しっかり。
この下りで今日イチの初見殺しグレーチングに出会う。
頂上付近に牧場があったので、牛止めのグレーチングですよね…これ横から踏んだら足がハマる😎
杖突峠まで出て見ると、茅野側は特にマイカー規制表記が出ていなかった…通りで山頂付近の分岐林道で普通にマイカー何台かとすれ違った訳だ……
え、何気にガバガバ規制……?
杖突峠を伊那方面に少し下って右折、林道を往く。
松尾峠という約1kmしかない登り、これもほぼ10%。
当初抜ける予定の日影入林道は通行止めだった…林道工事現場のおじさん少し話をする。
「どこにいくの?」
「ええと……岐阜、飛騨あたり?」
「岐阜?」
「…岐阜?」
「岐阜!?」
3回聞き直された(笑)
おじさん情報によるとこの林道は舗装路時々未舗装らしいから、ロードバイクでは通らなくて正解だったかも🙌
もみじ湖まで一気に下ってまた登り返して辰野まで下るという超絶遠回りをやりました。
442号線の途中にある集落まで55km1700mアップですが、入笠山山頂の小屋以外お店らしいものもなく、自販機もなかったから、真夏はサバイバルルートかもしれない…
気になって走りに行かれる方はお気を付けて🤣
本日の最難関ミッション
木祖村に抜けよう!
木祖村まで大抵塩尻から19号線で真っ直ぐか、辰野より下の方に行って361号線の超絶長い権兵衛トンネル(4.5km)を抜けるの2択ですが…
トンネル絶対嫌だし、19号線はトラック地獄でできるだけ長く走りたくないから
今回は地図の✨印、153号線と19号線を跨ぐ道、県道254号線に行ってみました。
小野と贄川宿を繋ぐ道?
うむ、大正解🙆♀️
200mほど登る+交通量皆無。
私得でしかない。
19号線に抜けてからしばらく19号線まっすぐ走ってコンビニにピットイン。
ここまで90km経過。残り95kmあるけど、境峠と野麦峠を登るだけだから割と気が楽。
今回の全行程こんな感じだけど、
富士見駅からのくねくねだけで2000m登ってるから後半の登りは緩やかな道多めで走りやすい。実際進むに連れてアベレージが上がっていく…
かなり気温が高く、木祖村で35℃。
日射がじりじり……
水分補給しっかりして、スイカバーとバナナとおにぎり食べて境峠に突入。
最初は青空が広がっていましたが
走り出して20分後に妙に冷たい風が吹き始め、進行方向の遠くの空が暗黒
そして峠手前2kmで雷の音が聞こえてきた。
そろそろヤバいかな……と思いながら進むと
対向車に水滴がついているのが見えた。
境峠越えるとしばらくなんもないから、峠手前に確か別荘地あった気が……
「よしそこで一旦止まろう」と決断。
本当にナイスタイミングで、屋根に入ったと同時にバケツをひっくり返したような雨が降ってきた、セーフ🙌
にしても耳が痛くなるほどの雷音、かなり近くに落ちているようだ。
あかんやつだ*\(^o^)/* pic.twitter.com/elEXqL1B7w
— 篠 (@shino_138) 2020年8月20日
ちょうど別荘の主人のおじいちゃんが出てきて、しばらく雨止みそうにないから庭でくつろいでてと、お茶会に招待してくださいました。
思わぬ出会い🙌
おじいちゃんおばあちゃんの集まりでみんなとっても親切でお菓子と飲み物をご馳走様になりながらいろいろお話できました。
15時半に雨宿り開始、1時間経ってもザーザー降り続け、止みそうにないから、いよいよ野麦峠越えが怪しくなってくるが、野麦峠手前でも夜過ごすにも何も無いから、できたら越えて岐阜に抜けたい。
高山まであと75kmあるが、残り1000アップのみだからほぼ誤差。
日が暮れるまでに野麦峠さえ越えれば標高1000以下に戻れるから怖いものはない。
距離的に3時間あれば十分。
17時までに出れば間に合う…!
そしてめちゃくちゃ都合よく私の思惑通りに16:50頃から空が明るくなり始め、雨が小粒に変わった…
神よ、ありがとう。
おじいちゃんからの別れの餞別で、最強の雨具「ポリ袋」を頂きました。
めっちゃ心強いです、ありがとうございました!🙆♀️
境峠を下って野麦峠に入ると、路面はほぼドライで、こっちはそれほど降ってなかったみたい。
43分ぐらいで野麦峠登頂。
11km630アップの緩やかな峠でした。
そこから夕焼け眺めながら下山、岐阜へ。
道中でカモシカと猿とタヌキに会った。
長野側の森感に比べて、岐阜側の野麦峠はなかなかエモいコースレイアウトでめっちゃテンション上がった、次はこっちも登ってみたいなあ🚵♀️
あとは高山までひたすら下り基調のアップダウンとトンネル。
長いトンネル多かったけど交通量皆無だから全然ストレスではない。
高山までラスト25kmは真っ暗だったけど、市街がかなり近かったから安心して走れた。・*・:≡( ε:)
無事20時前に宿についてチェックイン完了。
この日は184.6km、3719mm↑
雨で予定のルート一部カットしたけれど、走りごたえのあるライドでした🙌
しっかりお店で飛騨牛も堪能…
ライド後の肉は美味い(*´ -` )
翌朝
朴葉味噌焼きで食べる白米は最高に美味いことが分かった。3杯ペロリ。
松本から帰る予定でだったが、安房峠が災害の影響で通行止めなので、急遽バスで離脱することを決めた。
コロナウイルスの影響でバス減便運行、
8/31まで高山~松本までの最終バス12:50。
平湯温泉まで走ってもいいけど交通量あるしせっかくだから、バスの時間に合わせて午前中軽く高山市内を散策することに。
焼きたて五平餅めっちゃ美味かった(*´ -` )
大して走ってないけど食ってばっか。
飛騨民俗村の裏の林道をぐるっと回って帰るだけの29km、810mアップ。
宿のすぐ裏に山があるの最高すぎる。
バスに乗る前に飛騨牛しぐれ煮と飛騨パインを購入……完璧✨
朝起きたらおじいちゃんからメール届いてた。別荘地には夏しかいないけどまた遊びに来てくださいねって。
— 篠 (@shino_138) 2020年8月21日
そんなこと言われたら遊びに行くしかない(`;ω;´) https://t.co/dt4iDapFnk
今回境峠以外は初見の道だったから、常に新鮮で楽しかった…いろんな出会いもあってつくづく旅は心が豊かになると思えた。
次は2泊して白川郷とその更に先も行きたい。
また思い立ったら旅に出よう。
気ままに、マイペースに。