北海道そらちグルメフォンド2024参戦記
どうも、篠です。
今回の記事は先月5年ぶりに北海道そらちグルメフォンドに行ってきた話です。
8月末、強力な台風の影響でイベントが軒並み中止、関東以南は飛行機も飛ばない中…
奇跡的に本州脱出に成功し、新千歳空港に降り立った時、無限に広がる青空を見て内心ガッツポーズをした。
完全勝利だぜ。( ´ー`)v
初めてこの記事でそらちグルメフォンドを聞く人もいるだろうから、簡単に説明しよう。
「空知(そらち)」とは?
北海道の道央エリアにある、10の市と14の町からなる地域のこと。
北海道の中央部よりやや西方、札幌市と旭川市の間に位置する「空知」は、札幌圏・旭川圏への通勤が可能で、空港や鉄道などにアクセスしやすい地域だ。
中央を石狩川が縦走し、南西部にかけて豊かな石狩平野が広がっている。
面積は、5791.59㎢。
東京都+神奈川県(4,606㎢)よりも大きい。
(引用元:空知とは?&空知へのアクセス|そらち・デ・ビュー - 札幌から日帰りで楽しめる、北海道 -)
北海道そらちグルメフォンドはこの空知地方を巡るグランフォンド❌グルメフォンド⭕️イベントである。
ロング(130km)
ミドル(81km)
グラベル(98km)←今年新設
の3つのカテゴリーがあり、初心者から上級者まで楽しめる上、コースが毎年変わるので、毎年新しい空知に出逢えるのが個人的な推しポイント。
何よりエイドでは、各市町村の名物グルメが振る舞われるのだ。
エイド食の量は食べ切れずにクレームが出るほど豪華な年もあるんだとか。
ひと言で北海道らしい景色と食をいっぺんに楽しめるイベントなのだ。
過去2回はロングコースを走ったが、今回は新設のグラベルコースに参加。
空知地方は耕地面積の約8割が田んぼで、畑の間や川沿いの砂利道は無限にある。
過去のそらちでは任意寄り道グラベル区間があったが、これだけグラベルのポテンシャルが高い地域だから活用しない手はないよねということで、できたのが今回のコース。
全部で98km、約1200m↑
グラベル率30%
そらちグラベルの特徴は基本フラットで走りやすい砂利道が多いこと。
ただ1本逸れて山の中に入ってしまえば、そこそこな急登やアドベンチャーな道もあったりとバリエーション豊富。
いざ、スタート
同じグラベルコース参加のぽにっくさんの後ろに並んだ。
スタートミドルコースとほぼ同時だが、グラベルコースが先に出る感じだ。
スタート会場のキタオン敷地内から早速グラベルに突入✌️
並木の間を走り抜けていく。
早朝の木漏れ日が心地よい。
舗装路に出たら、道を跨いでまたグラベルに突入していくスタイル。
しっかりアドベンチャー感が味わえつつも、いつでもエスケープできる安心感があるから、グラベル初心者でも安心して走れるコースだと感じた。
砂利道の10%超えの急登とアップダウン。
登りも下りも短いのでチャレンジするも良し、どうしても登れなかったり、下るのが不安だったら、自転車を降りて押せばいい気軽な感じだ。
展望ポイントで集合写真パシャリ
最初の丘が今回一番の難所だったかな…
前日しっかり雨降ったから、コースの一部が泥沼化。
掘れた大きな溝とねっとり系の土で難易度マシマシだが、ワーギャー言いながらみんなで突っ込んでいく。
栗山ダムをぐるっと回るグラベルを経て、オンロードへ復帰。
まあ…見事にドロドロだ。
最初の40kmにすべてのグラベルを詰め込んだようなものなので、第1エイド以降はほぼオンロード。
ここ辺からミドルの参加者と合流していく。
ミドルコースは定員500人だが、そのうち300人はシティーサイクルや小径車、ロードでもフラットペダルだったり、親子連れも多い印象だった。
こんな幅広い参加者層を網羅するイベントは関東では中々観ない。
全コース合わせて800人規模のイベント、毎年道内からの参加者でほぼ定員が埋まる盛り上がり。
楽しみにしていたエイド食
第1エイド・メロン、いなり寿司
メロンは飲み物、いなり寿司はサクッと食べやすい2個入り。
応援に来てくれたティラノサウルス(中の人は交代制らしい笑)
第2エイド・おはぎ、由栗いものおいしいパイ
おはぎが珍しいピンク色。
さつまいもパイはおやつにピッタリ。
第3エイド・夕張名物・カレーそば
夕張の町を通り過ぎた時、カレーそばのお店の前に長蛇の列ができていた。
夕張と言えばメロンを思い浮かぶが、カレーそばは初めて知ったからちょっと新鮮。
思いのほかあんがスパイシーで、ちょうどお昼時だから塩気とスパイスが汗かいた体に染みる。
第4エイド・とりめし、ハスカップフィナンシェ
エイド間隔が短くてカレーそば食べてまだ1時間も経たないから、アイスとフィナンシェだけ食べて、とりめしは持ち帰ることにした。
セコマスペシャルエイド・アイス
ちなみに、今回メインエイド以外に、10km間隔でセコマエイドがある超有り難い仕様。
ドリンクやおせんべい、カントリーマアムなどのお菓子が食べ放題。
峠は車でワープ可能
コース中一番大きな登り・万字峠は麓から6km、平均5.9%、340m↑。
今回のそらちはなんと新しい取り組みとして、峠の麓から頂上までサポートカーでピスト輸送を行う仕様だ。
希望者は車で頂上まで行けるから、山が苦手な人でも参加のハードルがグッと下がる…
ミドルコースは走りたいけど山はちょっと…という需要にマッチして、実際利用者多数。
こんないたせり尽くせりの自転車イベント、聞いたことがない笑
万字峠下ったあと、ラストのグラベル区間ではけもの道に突入したりもした。
コール10km手前のセコマエイドの裏にあった朝日駅跡地。
SLと駅ホームがそのまま残っている隠れ映えスポット。
最後はキャヴェツ特急トレインでキタオンへ帰還。
フロントシングルのグラベルバイクで40km/h出したのは初めてでくるくる回し過ぎてハムスターになった気分だ。
完走証とそらちTシャツ2024Ver.をGET。
ゴール後のおもてなし。
今年はアップルパイ、石炭ザンギ、スパゲッティー、まんまるトマトジュースの豪華仕様。
夕方まで素晴らしい晴天で、会場はライブ、トークショー、抽選会で最後まで賑わっていた。
撤収後ゲスト準ゲストの皆さんとパシャリ📸
SNSは繋がっているけど、そらちでしか会わない人もいるから集まれてよかった。
ライドスタイルが土に還りつつあるこの頃、初そらちグラベル参戦最高に楽しかったから、次のそらちはロードで来るかグラベルで来るか悩ましい…( ´ー`)
最後に今回の北海道グルメを\( 'ω')/バッ
新篠津の焼肉
ノーソフトノーライフ
ミックスベリースムージとアップルパイ
甘エビ天丼
直売所で買った500円の枝豆
ジブぽんさんから頂いたお土産の美瑛のコーンパン!家に帰ってリベイクしたらめちゃくちゃ美味しかった。
今回3泊滞在した道の駅しんしのつ
たっぷの湯(温泉)、宿泊(コインランドリー付き)、レストラン、キャンプ場など、ほぼ必要なすべてが揃っている新篠津村の道の駅。
村と湖を一望できるたっぷの湯は強塩泉の源泉かけ流し。
日帰り温泉 朝6:00~夜10時
宿泊の温泉 朝5:00~夜11時
3泊4日たっぷり滞在して、載せきれないぐらいいっぱい美味しいもの食べた今回の空知行き。
今から来年が楽しみだ。
ギネス世界記録日本縦断にチャレンジします。
どうも、篠です。
突然ですが、2024年5月下旬に自転車で日本を縦断する「ギネス世界記録」にチャレンジします。
ギネス世界記録日本縦断のは本土最南端の岬である佐多岬を出発し、門司、下関、青森、函館を通過の後に、北海道本島最北端にある宗谷岬を終着とする公道をロードバイクもしくは徒歩のみで走行した、スタートからゴールまでの合計時間を計るものです。
全行程おおよそ2600kmになります。
今回のチャレンジに思い至った経緯
きっかけは昨年高岡亮寛さんがギネス世界記録日本縦断に再チャレンジした後の報告会でした。
「篠さんもやってみない?」と話を振られ、その場で即「絶対やりません」と否定できなかった時点で、やる運命が決まっていたように思えます。
とことん長い距離のチャレンジ、ずっと興味を持っていました。
時間を注ぎ込んだ分だけ自分に返ってくる自転車が好き。
大人になってはっきりと成長や変化を実感できるものはなかなかないので、趣味としての自転車は常に新しいことをチャレンジしていきたいです。
同じ趣味が9年目に突入したのは初めて。
過去にひたすら年間獲得標高を稼ぐ走り方したり、ヒルクライムレースに打ち込んだり、エベレスティングROAM(526km、11000m↑、33時間)やチバイチ(512km、1500m↑、23時間56分)、大阪東京キャノンボール(554km、4500m↑、23時間43分)などの一度のライドで完結するロングライドにチャレンジすることもありました。
グラベルバイクやMTBでトレイルを走ったり小技を練習したりするのも楽しいこの頃。
いろいろやっていくうちに、自分は何が好きで何が得意なのか段々と理解してきました。
過去にチバイチでもキャノンボールで自覚しましたが、長時間(20時間以上、最長38時間)起きていられて集中できること、そして休憩をほとんど取らずに走り続けられることは自分の得意分野です。
ただ年々実感できるのは、その「起きていられる時間」がどんどん短くなっていっています。
極度のロングライドは体を酷使する為、体力と情熱がある内に一度でいいから自分の限界に挑んでみたいと思い、今回の日本縦断ギネスチャレンジに踏み切りました。
現段階
2021年より、自転車の長距離チャレンジはWorld Ultra Cycling Associationの認定になった為、
日本縦断の認定申請をするためには、過去のチャレンジとは違うレギュレーションになりました。
①WUCAのofficialのテストを受け合格した有資格者のみがofficialとして業務遂行が可能
②細かなログの記録
③サポートカーに対する詳細な規定
④officialの有資格者の勤務時間の規定
などのルールが課されました。
現行ルールで則った日本縦断ギネスチャレンジは2023年8月頃に元記録保持者高岡亮寛さん(6日13時間28分)が初めて。
現記録保持者落合祐介さん(5日16時間30分)の記録に再挑戦し、4日目にリタイアに終わりました。
現行ルールでの達成者はまだいません。
女性現記録保持者の遠藤杏奈さんの記録は180時間18分(7日12時間18分)
現記録の更新を目指して今回はチャレンジしたいと思います。
日本縦断スケジュール(仮)
5月下旬
移動1日
休養日1日
走行6.5日~7日
移動2日
前後の移動含め約10日間に渡る長期戦というのもあり、
去年の年末から細々と準備してきて、
自分の体力作りももちろん、サポートチームメンバーの調整にかなり難航していましたが、
ようやく実現できそうな形になってきたので、ひとまずブログにて報告させて頂きました。
ハムスタースピンの協力により、大変有難いことに、前回高岡さん(承諾済み)が挑戦した際のデータ等を参考にさせて頂けました。
安全走行を大前提に、この長い旅を楽しむ気持ちで、1分でもタイム短縮を目指せるように頑張りたいと思います。
また今回の挑戦はすべて個人の資金およびスポンサーのサポートにより実行する予定です。
絶賛スポンサー大募集中です。
スポンサー枠に関しては個人でも支援しやすいように1口1万円~
企業スポンサーの場合は1口5万円~
①社名やお名前などを、全行程同行するサポートカーに掲示
②SNS投稿や報告ブログに掲示
③報告会への御招待
④報告書の送付
お気軽に問い合わせください。
応援メッセージも力になるので大歓迎です🙏
メールやX、InstagramのDMお待ちしております!
⬇️
メールアドレス: youfutei@gmail.com
去年からのコツコツ貯金を使う会ですが、心よく引き受けてくださったサポートメンバーチームに少しでも還元できるように頑張ります💪(ルールが変わって走る人よりサポートの方が大変まであります😂)
4月下旬以降に、あらためて何かしらの形でご報告できたらと思います。
どうか、温かく見守ってやってください。
よろしくお願いいたします。
お知らせです。
どうも、篠です。
この度、個人の都合によりラピエールアンバサダーを退任しました。
2016年冬のサイクルモード展示でピノカラーに一目惚れして、2017年春に納車されてかれこれ7年間。
自転車始めてから一番長く共にしてきたラピエールとは数え切れないほど素敵な思い出を作ってきました。
その時の本当にやりたいことをして、気ままに趣味を楽しんでいきたいのは自転車始めた当初から自分の中にブレずにあるもので、
ラピエールジャパン日本代理店の東商会さんにそれを素直に伝えたところ、今後のチャレンジも応援しています!と温かいメッセージを頂きました。
長い間大変お世話になりました。
恐れ多くも街でラピエールを見かけると篠さんを思い浮かぶと言って頂くことが増えてきたこの頃。
アンバサダー退任しても、ピノカラーのラピエールはずっと乗れる状態を維持していく予定です。
その内乗れなくなってもフレームは一生家に飾るでしょう笑
今年は新しいチャレンジを予定しています。
詳しくは、また後日報告させてください。
Photo by Nobuhiro Toya
大阪→東京キャノンボールを振り返る。中山道甲州街道経由552km4522m↑
どうも、篠です。
今回の更新は先日初めてソロで大阪→東京キャノンボールに挑戦した話を綴りたいと思います。
💡「大阪→東京キャノンボール」とは
大阪の梅田新道から東京の日本橋までの片道約554キロを24時間以内に走破するという歴史のあるチャレンジライドです。
※ルートによって距離もコースプロフィールも違い、最短494km?最長590kmと、どのルート選ぶかは自由。国道1号線を走るR1ルートが比較的にメジャー。
今回は走ったのは「ハーフ中山道ルート」(中山道甲州街道ルートとも言う)
大阪から岐阜長野を経由して諏訪から甲州街道へ入るアップダウンの多い峠道を経由するコースです。
7月18日23時01分大阪梅田新道スタート
7月19日22時44分に東京日本橋に到着
計552km、4522m↑
グロス23時間43分
グロスAve.23.4km/h、走行Ave.26.7km/h
おおよそ予定通りに24時間以内に走り切ることができました。
実行に至った経緯
18日にサイクルモード公式チャンネルの撮影で(8月公開なので是非チェックしてください✌️)
和歌山のマリーナシティーに行き、ロケバスで20時前に新大阪に戻る予定だった。
始発輪行で埼玉から関西に行って撮影で数kmだけ走るのは勿体ないし、せっかくだから一泊して関西走るか、少し移動して愛知で一泊してから山通って帰ろうかなとかぼんやり考えていた。
キャノンボールしようって決めたのは当日の朝大阪行きの新幹線の中。
めっちゃ急遽だけど、それには訳があった。
当日になって、翌日の予報が関東に向かうにつれて天気が良くなっていくことが分かった。
朝起きてから走るなら大阪より岐阜長野の方が天気がいい。岐阜長野は昼以降天気が崩れる可能性あるけど、山梨県までいけば夕方から夜にかけて安定している。
撮影終わって新大阪から電車で中部に移動したら22時前後になるからホテルで即行寝て翌日早起き…そこから輪行解除して走り出す準備……考えただけで気が重い。
ならいっそのこと、大阪から走っちゃえばいいんじゃない?
遅ければ遅いほど天気が悪くなるなら夜中出発?となると…大阪から?………どこまで?
東京まで行っちゃうか。
ふとそう思った。
実は2018年にアソスプロショップ東京から大阪に走るアソスキャノボのメンバーとして走ったことがある。
今回とは違う方向の東京→大阪だったけど、ルートはほぼ一緒、甲州街道から中山道。
6月末の酷暑日で、夜大雨降ってきて200km地点の塩尻でアベレージキープできる自信なく、そこでリタイアした。
ずっと心残りだったから、いつかソロリベンジしたいと考えていた。
2021年、2023年のフレッシュ複数人でR1ルートにチャレンジするにも2回ともトラブルで途中リタイア。
そういう経験もあるからか、何となく自分の中でキャノボは高い壁があった。
2018年からかなり時間置いたけど、このタイミングでふと「東京まで行っちゃおう」って考えが思い浮かんだなら、今がその壁を越える時だ。そう思った。
当日準備
そうと決まれば、すぐにキャノボの準備に取り掛かった。
ひっさびさにこんな即興ライドだから、新幹線の中でワクワクした。
新大阪まで行ってそこから和歌山までロケバスだから、移動時間3.5時間もあるからいろいろできる。ただこれから情報収集してルート作成は間に合わない。
……からチート使って、2021年にハーフ中山道キャノボをクリアしたEMUチームメイトのにんにんさんに連絡してルートデータを入手。(感謝🙏🏻)
おおよそのパワーデータも聞けて、これなら焦らずに淡々と行けば希望があると、少し実感が湧いてきた。
実際フレッシュでR1ルートも走って、2018年リタイアした回と比べてみても、信号云々置いといて自分の場合なら中山道甲州街道経由の方が勝算あると踏んだ。(理由はまた後ほど)
持ち物
ロングライド基本最低限の荷物しか持たない主義なので、今回大阪行きのはほぼ普段の装備。
工具一式(チューブ2本)、レインウェア、着替え一式、緊急用PEKO製輪行バッグ。(正直何泊してもこの荷物でもの足りる)
ファストランなので2回パンクした時点でリタイアと決めてる。
👕反射ベスト問題
流石に夜間も走るから安全のための必需品。
まずはこれの調達から。
過去にフレッシュを一緒に走った大阪のモニグラさんに連絡してみたら、夜スタート地点に持ってきてくださるとのことで解決、まじ神✨️👏🏻
柴犬神様。(Twitterに毎日シバの可愛い写真載せてるからよかったら是非覗いてみてください)
唐突な相談に乗ってくださってありがとうございます。
🔦ライト・バッテリー問題
過去に千葉イチ24時間やクリスマスイブROAMでも実験したが、
普段装備のGaciron 1000ルーメンライト1灯だけでもマネージメント次第で物足りて、予備バッテリーとしても使える。
特にキャノボルートは国道通るから夜は街灯が常にある環境。周囲の明るさに応じてこまめに光量調整すればより長持ちする。
リアライトはトンネル内や暗い時間帯のみ使用。
携帯に関しては、コンビニ決済と緊急で使うので、走行中SNSで最低限の状況報告して機内モードに切り替えてバッテリー温存。
🚰ボトル問題
急遽実行を決めたので酷暑日なのに500mlのワンボトル装備という痛恨のミス
自販機寄る回数は増えるけど、コンビニで1L買ってその場で半分飲んで半分ボトルに入れる方法で50~70kmは持てる。
コンビニでブロックアイス買って首の後ろに入れて走れば、体温の上昇はある程度抑えられる。
出発前
和歌山から梅田に戻ってきたのは20時前、漫喫の鍵付き個室で2時間10分ほど仮眠。
体がちゃんと動く状態になってるのを確認してから出発の準備。
22:30に梅田新道元標についた時、既に反射ベストを持ってきてくれたモニグラさんとキャノボ虎の穴の皆さんが見送りに来てくれていた。
急遽決めてSNSでは何も言っていなくて、寂しくスタートするかと思ってたからなんか嬉しい✨️( ˇᵕˇ )
切りよく23時スタートすることにしました。
私「あ、そういえば、Twitterになんかあげた方がいいですよね?みんながよくやってるこれから走ります!的な??」
モニグラ「是非やってくださいw」
実はあれにちょっと憧れてた。
やります!宣言っていいよね。
自ら退路を断つというか…😂
出発前ツイート
位置情報共有に関しては、一応女性なので、リアルタイムは辞めてちょい時間差で現在地をTwitterに上げていくことにした。
いざスタート
信号の関係で23:01に出発。
23時スタート決めたには理由がある。
まず1つ目は大阪市内の交通量対策。
最初の30分ほどで信号多い区間を抜けられてかなり快適に走れた。大津まではそれなりに交通量あったけど全然許せる範囲。
最初の1時間で目標のアベ23は難なくキープ、大津に着く辺りで24.5。
2つ目は集中力の確保。
夜間走行は日中よりずっと神経遣うが、5時間は自分の中で疲れないギリギリのライン(これは人それぞれなのであくまで参考にしてください)
7月は日が長いから、4時から空が明るくなり始めるから23時スタートだとピッタリ。
大阪~大垣
0km~145km
大阪から京都経由して大津まで出れば、琵琶湖沿いの道は快適。
特に大津~米原区間は深夜帯だと点滅信号だからほぼノンストップで走れて頑張らなくてもアベレージ26前後まで簡単に持っていける。
114km米原辺りで1回目のコンビニ。
スタート時持っていた補給は羊羹2つ、ひとくち饅頭6個、ここまででちょうど使い切った。
次のコンビニは19号に入ってからと思ってるから、ここではまた羊羹2つ、スイートポテト1つ、ラムネを購入。停止時間約5分。
省エネ走行なので補給は胃腸に負担かけすぎない、かつ体力維持できる最小限が自分には向いている。
スタートから5時間40分経過、
ここでも交通量に引っかかることなく順調。
大垣~多治見~恵那
140km~230km
日が登ってきた途端に気温が一気に上昇。
深夜の大阪市内は30℃、琵琶湖沿い28℃、朝8時半に恵那に着いた頃には35℃になっていた。
ワンボトルなので前文にも書いた通りコンビニで1L買ってその場で半分飲んで半分ボトルに入れる方法で50~70kmは持てるが、どうしても足りない場合は自販機で繋ぐ。
自販機全行程で6回寄ったけど、すべて国道沿いの信号のすぐ近くにある自販機を選んだ。
そして、必ず信号が赤くなるタイミングに寄る。
チリツモだけど、少しでも無駄な停止時間を減らせる。
暑すぎて多治見過ぎたあたりで2回目のコンビニピットイン。とにかく全身に水被って体温を下げる。コンビニでは決まってポカリ1本、水1L買ってた。半々飲んでボトル補充したら余った水は浴びる用。
あとこのアイスボックスめちゃくちゃよかった。(当日撮り忘れたんで今日千葉で買ったやつの写真ですみません😂)
この形状は首の後ろに入れれば背骨に沿ってすっぽり縦に入るし、軽いし上半身の動きも邪魔しない。完全に溶けたら飲んでゴミは次のコンビニで捨てればOK。
8時25分に恵那通過。
恵那~塩尻
230km~340km
国道19号線はとにかく灼熱だった、トンネル以外日陰皆無。
塩尻に向かって登り基調のアップダウンを延々と繰り返しながら110kmも続いていて、今回の全行程で一番果てしなく感じた区間だった。
でも常に一定のペースで走っているから、登りは速くなくても下りでアベレージが戻ってくるから、19号線抜けるまではずっとアベレージ23.5~24.5の間を行き来してた。
19号線トラックバンバン通るけれど、通過時間が昼間なのでそれなり安全に走れる。
常に後ろ意識して車来たら合図出して譲り合って走っていたから危ない場面はなかった。
この日はコース全体に渡って道路工事が多かった。片側通行の道路工事で合わせて20回は停止しているので、おおよそ20分近くかな。信号以外の停止時間…これは予想外のタイムロス。
3回目のコンビニは320km地点のセブンイレブン木曽平沢店。
ここでヤンニョムチキン食べて、赤飯2個、スニッカーズ3個、レモンわらび3個購入。
買い物と水浴びのみなので、停止時間5分以内。
塩尻に近づくにつれて曇ってきて、ちょっと雨降られたけど、一時的に気温が灼熱の34℃から27℃まで下がったおかげで体力回復した。
13時20分に旧中山道で国道20号に向かう塩尻峠の登りで現在地の写真をアップ。
分かる人には分かる場所。
ここまでアベレージ24で、本音はもうちょっと余裕が欲しいけど、まあまあ順調。
岡谷~笹子トンネル
350km~443km
岡谷以降の登りは富士見峠のみで、それさえ登り終われば、今回のコースの登りの大半はクリアしたことになる。
富士見峠頂上でアベレージ23.5
富士見町から竜王までは45kmほど下り基調のボーナス区間で、アベレージ25まで回復。
ただ一度25℃の涼しい雨を浴びたあとの蒸し暑い甲府盆地は堪えた。
甲府市街と笹子トンネルまでの登りで23.3まで落ちるが、一定のペースを守ることを意識しながら淡々と続けた。
笹子トンネルまでで獲得標高4000m、443km終了。
残りわずか110km。
長かったがここまで来て、やっと終わりが見える気がした。
笹子~高尾
443km~501km
平日の18:20でタイミングよかったからか、笹子トンネルガラガラで3kmの間車に抜かれることなく通過できた。
通勤時間帯で山梨側に戻る車は多いが東京方面に向かう車は少ないからだと思う。
何度も通ってる甲州街道だから帰ってきた感がある…ちょい登り返しあるけど基本下り基調なので、アベレージは見る見る回復していく。
上野原で最後のコンビニに寄って、レモンわらび4つ、スニッカーズ3つ、赤飯2つ買ってこれで最後までいくと決めた。
序盤からずっとペース抑えていたのもあり、甲州街道の下り基調でしっかり回復して、大垂水峠は3倍以上で安定して通過。
時刻は20:00
走行アベレージ23.6
東京都の看板が見えた時、
あぁ…あと52kmで終わってしまうのかと名残惜しさまで出てきて不思議な気持ちになった。
そしてようやく完走できる実感が湧いてきた。
高尾~日本橋
501km~552km
全行程554km(GPS誤差あるのでログは552km)を24時間以内に完走したければ、アベレージ23.1km/hは必要。
今までの道程と違って、高尾以降の52kmは信号がどんどん増えていき、都心に関しては信号地獄なので、走りながら高尾から少なくとも3時間はマージン欲しいと考えてた。
工事信号などのイレギュラーな停止で予定が少しズレて、20:10に高尾駅通過。
2時間50分もあればもう大丈夫だろう……
少しほっとしてゆっくり走ってたら都内の信号でギリギリになりかけて最後焦ったのはいい思い出。ラスト10kmはひたすら信号ダッシュ繰り返してた笑
新宿駅前から日本橋まで7kmしかないのに40分かかって白目。
都心恐ろしや…😂
日本橋の元標に着いたのは22時43分。
無事制限時間内ハーフ中山道ルートを完走できた。
大阪から自分の足で東京まで、1日以内で来れた。
地図見るとおおおってなるね。
これ、めっちゃ達成感あるわ…
ほんと勇気出して走ってよかった!
ゴールではしょっとこ、うめチコ、ふぃりりん、未架さん、林さん、カナパンさん、LINKVISIONの皆さんが出迎えてくださいました!
遅い時間なのに、ありがとうございます!!🙌✨️
まとめ
以下の文章はこれからキャノンボールに挑戦しようと思っている方に読んで欲しい。
何度も1Dayロングライドを繰り返して、自分は集中力が24時間持続できて、かつ絶対眠くならないことを把握しているので、今回のチャレンジを実行した。走っている最中、少しでも体の不調を感じたら勇気持って辞めることも必要。
・必要なスキル
圧倒的な走力よりも
眠くならずに24時間起きていられること
24時間足を回し続けられること
公道を安全に走る為に24時間集中力を切らさないこと
しっかり補給できて食べ続けられること
・ルート選択
軽量級である程度登坂力を持ち合わせた方には今回私が走った中山道甲州街道経由のルートがオススメ。
距離は国道1号線ルートより長いものの、名古屋静岡通らないので圧倒的に信号の数が少なく、ストレスが少ない。
景色の移り変わりもあって、飽きないし普通に走ってて楽しいコース。
パワーの絶対値を考慮すれば、フル平地ルートよりもアップダウンコースの方が下り基調で休めて楽に速く走れる。
目安として、今回の走行データは23時間43分、NP2.4倍、走行アベレージ26.7km/h。
PWR4.5↑ある方なら余裕持って完走できるはず。
今回は暑さや工事の影響もあるので、ギリギリになってしまったけれど、22:30着の予定で動いていた。
・ロングライドのペース配分
ロングライドだと最初に頑張りすぎて後半ヘロヘロになりがちな方、これはあくまで私の経験談で参考までに
⬇️
パワーメーターがない方はとにかく最初から足に負担を感じない強度でペダルを回し続ける意識。
パワーメーターを持っている方は自分のパワーウェイトレシオから2を引いた数値でページングしてみてください。
これは私が15時間以上走るライドで使っている計算式です。
例えばPWR4.5なら、最初から2.5で走り続けてみてください。
遅すぎると思っちゃうかもしれないけど、特にロングライドは自分の実力以上のことは出せないから、どんなに頑張ったところで最終的にガタ落ちして、帳尻合わせのように同じ数値もしくはもっと低い数値に収束されていく。
残り100km、50kmでまだ余裕があるならそこから上げていけばOK。
今回に関しては全行程554kmなので、24時間以内に完走したければ、アベレージ23.1km/hは必要。
ただ必死にずっと23以上をキープする必要はない。
地形によって走行アベレージは常に変わっていく。登りで遅れても焦らずに下り基調で巻き戻せることを念頭に入れて、頑張りすぎずに走り続ければ大丈夫。
・時間短縮法
すべての信号厳守は大前提で、少しでも停止時間を減らす努力をする。
例えば序盤ならコンビニで5分買い物するだけで、アベレージが0.1~0.3簡単に減る。
本文にも記述した、赤信号の時に信号付近の自販機を利用するなど、色んなやり方がある。
ゆっくり走っているから食べる、飲む行為は基本サドルの上で済ませばOK。
コンビニに立寄る時は一度にすべての用事を済ませる。トイレ&補給購入&ドリンク補充などなど。
今回は24時間完走に合わせてペーシングした。
経過時間23時間43分、移動時間20時間41分。
そのうちコンビニ、自販機停止は合わせて1時間ほど。
その他は2時間はすべて信号、工事停止。
休憩というものはまったく取っていない。信号で十分止まっているし、休憩しなくてもいいゆっくりペースで走っているという要因も大きい。
※そもそも論で、こういうロングライドは真夏にやるものでは無いので、程よい気温の秋や春先がオススメです;
走ってる最中めちゃくちゃ暑いわ、給水だけで倍時間取るわで…それなりに修行でしたが、終わってみればめちゃくちゃ楽しかったので結果オーライです。✌️
※この記事は道中のこと何か思い出したら随時書き足して行きます。
長文最後まで読んで頂きありがとうございました!
まだまだいろんなことにチャレンジしていきたいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。
誹謗中傷にまつわる思い出話
本当に身近な人しか知らないことで…
実はコロナ流行り始めたての頃、出身の関係で長く続いていた誹謗中傷がエスカレートして差別発言に発展。
悪質な粘着がされて精神的に参ってた時期があった。自分が間違ったことをしたのが事実だからそれに乗っかった形で。
強い人間だと思っていたけれど、それなりにメンタルに来て…一度弁護士通して2名の方に開示請求した過去がある。
かなり時間も労力もかけたが反省の色がなく、いざ裁判に持ち込むかって段階で「どうか許して欲しい、自分はこれからも自転車趣味を続けたい」のような文面の謝罪文が届いて一気に冷めた。
間違いを犯した人には何をしてもいい、追い討ちをかけるように。自転車趣味を楽しんでいる私に法に触る暴言を吐いといて自分はこれからも趣味を続けたいから水に流して…は流石におかしいよね。
バカバカしくなって和解しますって連絡を入れた。
許した訳では無い、ただ時間の無駄だと思っただけ。
別に前科ついて欲しいとか、絶対酷いことしてきた人にどうにかなって欲しい訳ではない。平和に過ごしたいだけなんだよ。
出身地が中国の武漢だからなんだと言うんだ。
約30年も前の話だよ?日本で生きた時間の方が長いのに…って面白おかしくなった。
大根の産地と変わらんでしょ笑
それぐらい幼稚な人達なんだと思った。
あれ以来自分の中ではいい区切りがついた。
指摘と誹謗中傷を吐き間違えた人はそもそも相手にしない。きちんとした指摘はちゃんと受けて、しっかり反省して今後に活かす。
どうでもいい人にどんなこと言われようと私の人生には1ミリも影響しないし、私は自分のやりたいことを続ける。
だから今回の件は正直何も思っていませんよ
心配してくれたみんなありがとうございます✌️
※誹謗中傷は犯罪行為です。
過激なことは程々にしましょう。
磐梯吾妻スカイラインヒルクライム2Days 2023
どうも、篠です。
今回の更新は磐梯吾妻スカイラインヒルクライムのレースレポートになります。
1日目
高湯温泉側 14km、830m↑
距離が短く比較的に急勾配が多い
今回は過去一番女子人数集まってるのではないのかな…全部で20人ほど、とても嬉しいし楽しみだった。
把握している知り合いはEMUのみっつー、かえんさん、むつみさんだけ。
スイスから帰ってきたばかりで体調整わない状態で気が引けてたけれど、スタート前にみんなと話できて少しだけ前向きになれた。
アップの感触ではかなり悪くて、中盤まで残れる気がしなかったから、三味線でも何でもなく「たぶん2kmぐらいで消える」「でも少しでも長く一緒に走りたいから頑張る」と出走前みっつーとかえんさんに伝えた。
スタートしてみっつーが先陣を切り、2番手はかえんさん、私がそれに続く。
2km行かないぐらいで3人になったと思う。
1日目は急勾配コースだからか、すぐに後ろから別カテの集団が来た。
5km地点?それにつられて2~3分間ペースが上がってかなりしんどかったけれど、何とか耐えた。
かえんさんはこのタイミングで離れて、2人になる。
始終ギリギリな感じで少しも前に出れず、ついて行くだけで精一杯だった。
みっつーは急勾配の引きが強くてそこ耐えれば緩斜面で休めるから、次のコーナーまで耐えよう、次、次と、見える範囲の小さな目標を経てて1個ずつクリアして、何とか粘り続ける。
もっと長く走りたい、それだけ考えてた。
ラスト4kmの下りに入る手前、限界すぎて「ラストのつづら折りペース上げられたら行って、私たぶんついていけないから独走で勝って欲しい」とみっつーに話した、この時点で「もうここまで来たから2位でいいや」の考えが頭過ぎってた。
思い返せば、今年思い通りに走れたレースが1個もなかったから、消極的な考えになっていたかもしれない。
ゴール残り2kmのつづら折り、火星区間。
みっつーが想像よりペースを上げていない、それなりに疲れているとフォームを見て分かる。とはいえ、自分にはこのペースでもギリギリだから死にそうな感じでついて行くだけ。
正直残り300mまで勝てる気がしなかったが、最後のカーブ曲がった際に横に並んだから、これはラストスプリントになる展開なのか…?(ハシケンさんが写真撮ってたカーブ)
力振り絞ってラストパートかけたら一瞬差が開いたから、いける?え、でもつかせてもらってここまで来たのに行っていいの?というか、いけるのに手抜いていいの?と、1秒も無いうちに色んなことが脳に浮かんだ。頭ごちゃごちゃした状態のままゴールの先まで走り抜いた。本能的に踏み切ったと思う。
ゴールした瞬間、まず思い浮かんだのは「やってしまった……」だった。
所謂ツキイチからのちょい刺しで今まで自分が一番やりたくない走り方だけど、フィジカルが圧倒的に弱い今、勝つ為の最善を尽くした結果だった。
勝負には勝ったけど、内訳見れば完敗な日。
どうやって終盤まで耐えて最後の最後に絞り出したのか自分でも分からなかった。みっつーと一緒に走りたいから頑張れたと思う。
ゴール後みっつーに何が独走で勝って欲しいんだよ一生擦るぞって冗談で言われたが、思い返せば恥ずかしすぎてまじで一生擦ってて欲しい😂
ある程度感覚戻せたから2日目はちゃんと回せるだけ頑張るって伝えた。
2日目
土湯温泉側 27km、900m↑
緩斜面、アップダウンありのコース。
一日目よりこっちのコースが比較的に得意。
2日目も女子約20人ほど。
知っている選手少ないし、1日目に比べて長丁場だから最初は様子見で、徐々に人数絞っていけばいいかなと、スタート待ちながらみっつーと相談して決めた。
この日は最初から2人でローテしながら集団を牽引、少しずつ人数が減っていき、2km地点で市原さんもローテに加わり、5km地点までは3人で走った。市原さんが緩斜面になる手前で離れ、それ以降はみっつーと2人になる。
この時点でまだ距離が20km以上残っているから、まずは協調して3位との差を開くことを考える。
緩斜面は私が長め、急斜面はみっつーが長めに引く。協調しつつお互い探りながら走ってたと思う。
土湯側のコースある程度覚えているから、できるだけ温存できる走り方で距離消化していく。
こっちは年一しか走らないけど、一度走ったコースは覚えられるのはとても便利な特技。
平地区間で追い抜いていく男子の方2名に声かけて付かせてもらって、
勾配上がり始める残り10kmで2人で戦略的撤退。そこからはペース緩めたりしてお見合い。
残り6kmで「ん、吊りそう」ってボヤいた直後にみっつーがペース上げたからこれは完全にちぎりに来たと思った笑
でもちぎれたくない。
正直何回ももうダメだと思った…けど、何とか粘って粘って食らいついて、土湯側のすべての登りを終えるまで耐え抜いた。
その時点で結構使い切ってて足つりかけてる。
2日目のコースは登りまで耐え抜けば、勝機はあると思った。この日もまさか最後まで残れるとは思ってないから、ソワソワしながら残り2kmの下り基調に突入。
路面の陰でみっつーがついて来てるのがわかるが、ラストのコーナーは私が先頭で入り、勢いを載せたままゴールまで走り抜くつもりで加速した。
距離はおおよそ200m。
ゴールまで残り30mの時斜め後ろに並ばれた気配があって驚いたが、もう一段階もがけたから刺されずにゴールできた。
この日は確実に勝てる走り方をした。
今できるすべてを出し切って、粘りに粘って掴んだ優勝だと思う。
今回の磐梯吾妻HCは過去2回と違って、フィジカルが弱い状態だからこそのいつもと違う戦い方ができた。出て本当によかったし、とてもいい経験になった。
レース会場はやはり好きだなあと思った。
消極的な気持ちでスタートラインに立ったけど、周りの雰囲気に飲まれて少し、あと少しと徐々に欲が出て絞り出せた。
前後の人と残り距離しか見えなかった2日間でめちゃくちゃ集中して走れた。
みっつー走る度にめっちゃ強くなってて、すごくいい刺激受けるし、置いてかれないように、泥臭くても少しずつ前へ進んで行きたい。
みんなと楽しくレース走りたいから強くなる。
会場で声掛けてくださった方々、いつも応援してくださる皆さん、本当にありがとうございました。お疲れ様でした。
使用機材
フレーム:lapierre Xelius SL ultimate
コンポ:デュラエースDi2
ギア:50-34t、11-30t
ホイール:LUN HYPER
ペダル:デュラエース
サドル:S-works ROMIN EVO
シートポスト:ワンバイエスマガタマ
ハンドル:ワンバイエスカーボン
ウェア:ASSOS
アイウェア:ALBAOPTICS STRATOS
シューズ:LAKE CX332
サポート:イナーメスポーツアロマ
Mt.富士ヒルクライム2023を振り返る
どうも、篠です。
今年の富士ヒルは主催者女子選抜クラスに出走しました。今回の更新はその振り返りを綴ろうと思います。
金曜日の台風の影響でコース上に土砂が流れ込んだり倒木があったりと、開催が危うかったのですが、ギリギリまでコースの復旧を試みて開催に踏み切った主催者や自治体には感謝し切れません。
前日のエキスポも、当日のレースも晴天に恵まれ、ここ数年では最高のコンディションの中出走することができました。
各SNSには先に投稿しましたが、今回は6位入賞という結果になりました。
朝起きて身支度して実走でアップに出る直前に後輪完全に空気抜けてることに気がついた。レース前にこういうアクシデントは初めてだから焦ったが、空気抜ける音がなかったからとりあえずバルブ交換で復帰(フラグ)
アップは会場までの坂2往復。
途中でたなかさんとのりすけさんに会って、後ろについてっていい感じに心拍上げられた、久しく味わえなかったかかった感があって足はそれなりに軽い。
今回覚えているメンバーはモトハル、朋子さん、悦子さん、裕美子さん、三島さん、大阪から初参加の佐倉さん。
スタートラインに並んで、モトハルが「全然ダメ、今回は金魚のフン作戦で行くわ」と言ってたけど、いつもの三味線だろうから聞き流した。
朋子さんは相変わらずスタートギリギリまで現れないが、無事来てくれた。
ねじこはまさかのDNS(前日受付で朋子さんから聞いてまじかってなって、モトハルは当日まで知らなかったw)
去年のメンバー揃わなかったけど、悦子さんと裕美子さんはハルヒルで御一緒したので、かなり仕上がっているのは分かっている。
去年乗鞍2位の三島さんはお初。
計測開始まではかなり緩く流し。
今回はまじで無理だからたぶん一合目で消えると本音こぼしたけど、あまり信じてもらえない。
「前回序盤結構長く引いてくれてたじゃん?」
あれははったりだからね、と返せば
「じゃあ今回は?」と聞かれ
さあ、どうだろう?😶と濁す。
このメンバーの中で間違いなくフィジカル最弱だけど、何でもいい、どうにかして打破点を見つけたいと思った。
誰も前に出たがらないのはいつもの事だが、今年は朋子さんが先陣を切って計測ラインを通過、私がそれに続く。
しばらく朋子さんが先頭だったけど、積極的に回そうよとほかのメンバーに声かけてくれて、モトハルと悦子さんと三島さんとローテ開始。ペースメーカー&ムードメーカーの朋子さん好きってなった🥺
一合目まではいつも通りならペースは緩め?
この日の体感ではキツいけど、まったく余裕がない訳では無い…が、あとのことを考えて、「ごめん、もう前出れない」と、ローテは最小限にして少しでも体力温存しようと思った。
基本モトハル、悦子さん、三島さん、朋子さんでローテで、私、裕美子さん、佐倉さんが後ろにつく感じ。
2号目半までは。
三島さんの引きは強め。
でも急斜面ではそれなりにインターバルかかるけど、緩斜面では思いっきり落ちる。
最初は無理やりついて行くの何回かしたが、段々とパターンが読めて、最小限の消耗で少し間あけて追いつく走り方をした。
2回?間空けたところに裕美子さんと佐倉さんが埋めてくれることもあって、申し訳ないと思いつつ甘えさせて頂いた。
佐倉さんはお初だが、とてもパワフルで勢いのある走りで、引っ張られて私も気持ちが前向きになっていく。
30分経過で2合目通過して樹海台?辺りなのかな。
裕美子さん、佐倉さんに続く私の3人が前の4人と少し離れ始めた。
裕美子さんが追いかける雰囲気あるが届かず、佐倉さんは若干遅れ気味。
「まだいけそう?」と聞いたら無理と返ってきた。
前と30mぐらい差が開いてる。急斜面で離れているから今までのパターンだと次の次の緩くなるカーブまで追いつける。
私も言うほど足残ってるわけではないが、明らかに前の4人はまだ余裕がある。ここで前4人行かせたらもうおしまいと直感で分かった。
0.5秒ぐらい悩んだけど、あとはどうにでもなれと思ってブリッジかけた。
一か八かだけど、ちゃんと追いついた。嬉しかった。
でもそこからさらに2回ぐらいの上げ下げで呆気なく離れて、ちょうど3合目すぎた辺りかな…
この図
○○○○ ○ ○ ○
1人で4人追いかけるのはさすがに無理だ。
そもそもつき切れとか弱すぎて話にならんと自己嫌悪に陥りかけ…
振り向いたら裕美子さんが距離縮めてきてるから少しペース緩みながら裕美子さんが上がってくるのを待つ。
「一緒に追いかけよう、前見えてるからまだ追いつく!」と声かけて裕美子さんとローテ。
前との距離は50mぐらい。
ちょうどこのタイミングで第3ウェーブの集団が何個か来て、見送ったけど、先行4人は乗る気に見えた。徐々に距離は開いていく。
追いつかないけど、追いつくと自分に言い聞かせて裕美子さんと大沢駐車場過ぎまで走った。
大沢辺りから少しずつ足が重たく感じで山岳スプリット区間終わり辺りで後ろの大集団が来たが、ここでアウターに入らない。
わちゃわちゃしてる間に裕美子さんとはぐれて、残り5km地点かな。
この時点で若干気持ちが切れて、足が倍ぐらい重たく感じた。奥庭の坂が進まなくて、その後のエアロフォーム取ってても平地も35kmしか出ない。ラストの坂も言うほどもがけずにゴール。
ゴール後にすぐ裕美子さん見かけて、今回全然前引けなくてすみません、でも裕美子さんと一緒に走ったから頑張れた。とちゃんと伝えられてよかった。
実質3合目でレースが終わったが、諦めきれずに悪足掻きした。
富士ヒル終わってやっと書けるけど、
今年は1月のオフを経て2月に乗り始め、3月末まで順調に調子上げていったけれど、4月の初めに急に咳喘息の症状が出て、夜まともに眠れない日が長く続いた。
ネットで調べたら同じ症状の方も結構いるらしくてなんでよりによってこのタイミングなんだろうって…
乗れない上に回復も遅れて練習量が去年の半分以下まで落ちて、レースに出るようになってから現状フィジカル過去一番弱い。
前日の夜、布団に入って目を瞑ったのはいいけど、いろいろ頭の中でぐるぐるしてて、結局眠れなかった。圧倒的に練習量が足りなかったから、一年頑張ってきた…という実感も自信なくスタートラインに並ぶのはレースに出始めてから初めてのこと。
沢山乗ってきた。という絶対的な根拠がないのはこんなに心許ないものだな…と、今まで当たり前のように乗ってきたから考えたこともなかった。
自分はそこに立っていいのかと、何度も戸惑った。
去年富士ヒル表彰式後に、来年はリベンジするよ!とモトハルに言ったのに、この状態でレース迎えたの本当に申し訳ないし、ほんと自分1年間何してきたんだろうと…考えれば考えるほど嫌になるし、2週間前の試走で85分もかかって、今年無理と本当に思ったし、正直逃げ出したい気持ちもあった。
でも前日のエキスポで色んな方に声かけて頂いて応援してます!と沢山言って頂いたから、後ろ向きの気持ちで出走したくないとも思った。
今回はレース前の調整しっかり行い、念入りにケアとウォーミングアップをこなしたら、体が予想以上に動いてくれた。もう奇跡レベル…😂
2週間前PWR3.8もなかったが、当日の感覚は4.4ぐらい(富士ヒルのデータは76分4.0、インターバル込)
ハルヒルの日と言い、本番だから出せるパワーは本当にあるんだな…と思うけど、
実は大沢以降のフロント変速のトラブルと、下山で発覚したリアのスローパンクも(バルブの付け根から3秒に1泡程度の)、大沢以降の体感と数値の差はそこから来たのだろうと納得が行く。
レース直前にこっちのバイク使うことにしたから、最低限の整備はしたものの、チェーリングやスプロケを変える余裕がなく、完全に整備不足から来たトラブル。下山後にリアタイヤぺちゃんこになってあっ…って分かった時も不思議と悔しさも悲しさもなく、今年はこれでよかったんだと思った。実際すべてかみあったところで今年は到底戦えるレベルではなかった。
本番だから出せるパワーは本当にあるんだな…と思うと同時に、やってきた分しか返ってこないし、神様はちゃんと見ていて、しっかり準備してこなかった自分に奇跡は訪れないんだなと思った。
なんかちょっと暗い話になってしまってすみません。
この気持ちをどうにか文章にして発散したかったです。今日で最後にします。😶
レース後に沢山の方と話できて、本当に本当に癒されました。
富士ヒルはレースだけではなく、自転車のいう趣味仲間との繋がりがさらに深まるイベントだな…とつくづく思いました。
少しずつ立て直して、来年に向けてしっかり準備していきます!
絶対強くなって戻ってきます。
これからもよろしくお願いいたします。