山は性癖です。

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富士ヒル女子選抜準優勝

どうも、篠です。

今回は第18回Mt.富士ヒルクライムの振り返りです。

 

結果は0.07秒差で準優勝でした。

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覚えている限りの展開としては、会場から計測開始地点はみんなで雑談しながら流し。

十字路を左に曲がって先頭でスタートを切った。

しばらく前を走ってみて、2km地点で振り向いた段階で既に佐野さん、望月さん、宮下さんの4人に絞られていた。

 

終わったあとだから書ける、いつもの余裕持てるペースで走っていたのにキツかった。体が思うように動かない日。

スタートから10分の時点で「最後まで残ること」しか考えていなかった。

どう動けば最後まで残れるのか。

 

 

「ローテ回そう」と宮下さんに言われて後ろに下がってから、ずっと4人で淡々とローテ。

望月さんが1回軽く振るいにかかったけど、宮下さんが止めに入って一定に近いペースで進行。

 

途中で選抜の男子を吸収するかどうかの話が上がったけど、話し合った結果

【今回は男子の集団全部見送って、女子だけでレースしよう。】

 

今までない感じらしくて楽しいことになったけど、今日の調子的には1秒でも早くレース終わらせたいから、集団に縋りたい気持ちは大きかった。これは顔と声に出さないように必死だった。

ローテから下がる時だけめっちゃ息整えてバレないようにしてた。(ゴール後ずっと余裕そうに見えた言われて、なんとか誤魔化せたようでホッ)

 

3合目までは結構平和で、4合目の山岳スプリット前後で軽いペースアップが入る。

望月さんはいつちぎれてもおかしくない感じで息荒くてローテ飛ばす回数増えてるけど、パンチあるからこれが本当なのか最後のために足貯めてるのか読めない。

宮下さんはフォームずっと変わらないしケイデンスも落ちないから読めない。

佐野さんは何気に後半になるにつれて力強くなっていくから読めない。

この辺から会話も減ってきてみんな何考えているのか分からない怖いでも楽しいってなった笑

 

4合目のS字の急勾配から青空が見えるカーブ?かな。そのちょい手前で先頭になって、急勾配辺りでローテを促した時後ろから上がってくるのがワンテンポ遅れていたから試しに動いてみた。ギア1枚足してダンシングで上がってみた。

今日何回も打てる感じじゃないし、長く持たないからちょっとした賭け。

登ってて後ろの息が明らかに荒くなったのが分かるけれど、振り向いたらまだ4人のままだ

 

やっぱり足貯めてんじゃないかーーー!!!

 

ここで確信した笑

どうしよう、このまま最後まで全員残ったら今日何かできる自信がない。

どうもできないまま奥庭の坂を上がって平地区間突入した。

 

ここもずっと女子だけで行っていたけど、2個目のトンネル過ぎた辺りで後ろからの大集団につられてペースアップ。

ちょうど自分から先頭から下がったタイミングだったから望月さん佐野さんが前に行って、私と宮下さんが集団に分断されたのかな?

このままトンネルまでいかれるとまずいと直感で分かった。

 

咄嗟に右から大回りで集団交わして、トンネル前のカーブ手前でなんとか合流に成功。

選抜のタイミングだとフルウェットだったから、男子集団と一緒に高速で曲がるのはかなりヒヤヒヤした…それなりにスピード落として声出しして無事クリア。

 

残り最後の登りだけ。

望月さんが先に左から入って、佐野さんは右に回ったかな。

先程追い越していった男子集団もいるのでトンネル内カオス状態だった。

この中で自分達はゴールスプリントするのか…正直イレギュラーなことに対応できてない自分がいた。情報量が多い。

蛇行もいたから声出ししてなんとか真ん中から抜けられたけど、トンネル抜けた時点では一番先頭に立ったと思う。

 

富士ヒルのラストで先頭に立つのはまずい…って分かる。

あの2人を振り切れるほど今日は踏めないかもしれない。

けどさっきのカオス状態を考えるとここで一度下がるのは違うリスクがあるから、このままゴールまで振り絞れるだけ踏み抜くしかないと思った。

 

最後まで振り向かずにゴールに向かったけど、前輪が1個目のマットに乗った瞬間、右から佐野さんが来たのが分かった。

ほんの一瞬の出来事だったけどスローモーションに見えた。

 

負ける瞬間ってこんな感覚なんだなあ…って。

結果はほんの0.07秒差だったけど、自分の中では埋められない差だった。

自分に負けなかったけど、今日の全力を出して負けた。

 

めちゃくちゃ悔しい、でもすごい楽しかった!

 

 

ゴールしたあと、「勝ったと思ったやろ?」言われて、

今思えば、その時はゴールが見えてホッとしたというか、私はゴールラインを見ていたけど、ゴールの先まで駆け抜けられなかったんだなと。

いろんなことが勉強になったし、今回の富士ヒルは本当にいい経験ができた。

 

今回女子主催者選抜クラスの出走は3年ぶり。

3年前は故障が一番ひどかった時で、レースどころじゃなくて1合目下の駐車場までも持たなかった、今でもあの日のこと全部覚えている。

やっとまた同じスタートラインに立ててめっちゃ嬉しくて、今日はこの気持ちが大きかった。

 

レース楽しめるように強くなろう。

 

 

 

ゴール後に最後まで一緒に走った4人でレース中のあれこれ話し合ったり、本当に楽しかった。

選抜ならではの楽しさ…自分の記録にチャレンジとはまた違う沼があるなあ…と。

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そして知り合いの結果で笑ったり泣いたりと忙しい日でもあった。

自分のことよりも嬉しかったりもどかしかったりして…

富士ヒル頑張ったみんな、本当にお疲れ様でした!