どうも、篠です。
今回は半年以上悩まされてきた腰痛の話をしようと思います。
サイクリストの中では、知らない間に私と同じ症状になっている方もいるかもしれません。
少し参考になれたら幸いです。
私自身は今年でロードバイク始めて5年経ちます。
走行距離は年間1500km前後、獲得標高は過去最高は年間35万m、今も毎年25万m前後は登っています。
主にヒルクライムメインで楽しんでいます。
過去4年間は体の不調や腰痛とは一切無縁でしたが、今年に入ってから急に違和感を覚え始めました。
最初は疲労による筋肉痛かなと、マッサージに通ったり、ストレッチしたり、針灸にもお世話になりましたが、一向改善される気配がなく、ヒルクライムシーズンインを迎えました。
順番としては、
左側の臀筋がひどい筋肉痛
↓
左側の足に電流が走るようなしびれが出るようになる
↓
とにかく腰が重い
左側腰の縦ラインが岩みたいに硬くなる
↓
自転車に乗ると腰が痛い、30分ぐらいで家に帰りたくなる
↓
日常生活でも痛い、仰向けで寝てもうつ伏せで寝ても痛い、長く座れない
↓
日常生活の特定な動きにより左側の足がしびれることが増えた
実は足のしびれが出た段階でこれはおかしいとなって、整形外科にかかったことがありました。
でもレントゲンを撮った結果、
「異常なしですね、自転車乗っているから疲労でしょう。休んで治しましょう。痛み止め出しますよ。」
と言い渡されました。
これが今年5月の話でした。
ハルヒルは何とか持ち堪えましたが、6月の富士ヒル前では体が限界で、腰痛で起き上がれないぐらいの日もあったので、
一旦自転車で強度あげるようなトレーニングをやめることにしました。
シーズンのど真ん中だっただけに、本当に苦い決断でしたが、自転車を心から楽しめるように戻るには、体を元の状態に戻すことが必要でした。
そこからも2回整形外科に通いましたが、どの病院もレントゲンでは異常なし。
「痛みが耐えられないなら痛み止めを出しましょうか」としか、言われませんでした。
違う!そうじゃない!!(;▽;)
症状は確かにあり、日常生活にも支障が来している…
これだけ痛みに悩まされているのに、
「原因不明」はかなりメンタルにくるものでした。
それでもやはり自転車は楽しくて乗りたいから、
仕方なく痛みを和らげるように
バイクのポジションを変えたり、筋トレや体の使い方を変えて、ケアもかかさず毎日こなしていましたが、あくまでその場のしのぎにしかなりませんでした。
痛みの原因不明だと、
治療と対策のしようがないですよね。
今月に4軒目の病院でレントゲンを撮りましたが、やはり「異常なし」。
骨以外の状況を確認したいので、MRIを強く希望して撮ってもらいました。
それも「異常なし」と出ました。
いろいろ調べて、周りの経験者からも自分の現状に一番近い症状は「坐骨神経痛」と言われていたので、
MRI検査でそれでもなかったと判明したのはかなり予想外の展開でした。
さらに原因不明に陥ったのですから…
「起き上がれないぐらいの腰痛が半年間も続いて、左太もも外側に大面積のしびれが出ているにもかかわらず、異常がないのは納得がいかないです。何か思い当たる病名がありますか?」
と、諦めきれずに担当医に尋ねました。
今までどこの病院に行っても患者が多いからか、急いで診察を終わらせる先生ばかりだったけれど、今回はちょうど遅い時間で受付時間終了後だったからか、じっくり話を聞くことができました。
デスクにある英語の文献をパラパラと捲って、しばらくしたら、急に嬉しそうに、
もしかしたらこれかもしれない!
と指差しで説明してくれました。
「外側大腿皮神経痛」
胸を張って立ったり歩いたりすることで痛みが強くなるため、腰の病気と間違えやすい
さらに、MRIやレントゲンなどの検査ではみつけることができないのがとても厄介です
この病気を知っている先生じゃないと診断されない辺りも。
ずっと下部腰椎か坐骨付近の神経痛を疑っていましたが、まさかのL2付近(上の方の腰椎)でした。
レントゲンにもMRIにも映らなかったから判明できた病名……というのも、滑稽な話です。
MRI強く希望しておいてよかったてす。
自分の場合、
大腿部の前側にある神経を筋肉やポジションにより圧迫して神経障害が出てしまう神経痛で、
特殊な筋力が発達することによる障害
と考えられます。
知り合いの指圧師十番さんによると、
ヒルクライマーとトライアスリートにこの症状は多いとのことです。
足の筋力に上半身が追いつかず、背筋に引っ張られ腰椎が圧迫されたような感じです。
更に股関節の可動域左右差や骨盤の傾きと重なって片側の腰に負担がかかったと解釈できます。
足の筋力の急激なアップで思い当たるのは去年の冬に始めたローラーのトレーニング。
実走ほど体幹は使わないので体全体を使ってバイクにパワーを伝達する感覚が鈍った可能性も否めない。室内トレーニングと屋外トレーニングはバランスよく…ですね。
冬は室内に篭もりがちですが、感覚を忘れないように外にも行きましょう。
人は一度痛みを感じると、トラウマでそれを庇うような体の使い方が癖になります。
今年は悪循環まっしぐらでした。
自分の体を知ること
は大事ですね。
手の長さ、胴の長さ、大腿骨の長さ、膝下の長さ、股関節の柔軟性、足首の柔軟性、各部位の筋力バランス。
昔サイクルスポーツの特集でもテストしましたが、普通の人に比べて、関節が柔らかいです。
その為、バイクのポジションはかなり融通が効きます。基本的にどんなセッティングにしても体がそれに合わせて修正しようとします…
今回はそれがアダになりました。
セッティングに合わせてフォームが取れても、そのフォームを支える筋力が足りないと、体に負担をかけることになります。
体が柔らかい人は筋トレを重点的にやることで怪我と故障防止にも繋がりますから、心当たりのある方、是非筋トレやりましょう。
レッツ・マッスル乁( ˙ω˙ 乁)))
理由が判明したところで、
早速知り合いで体に詳しいフィッターのにっしーに相談。
できるだけ神経を圧迫しないポジションに修正してみました。
バイクだけ見ると、ハンドルかなり高く見えますよね?
ほぼ水平に近いですが…
実際乗ってみるとそうでもないのは面白い。
バイクのポジションはその人が乗って初めて形に出るんです。
ここ半年間体のバランスと向き合って、導き出した面白い発見はというと…
自分の体では、サドルの前後差とサドル高だけでは完璧で正確なポジションが出せないことでした。
周りのサイクリストの大半は大腿骨が長く、膝下が短めなので、
大腿骨と膝下がほぼ同じ長さ、尚且つ骨盤の縦の長さが長い自分とは上死点と下死点の際の写真が自分のとは全然違いました。
自分の体型だと、クリートをかなり後ろにずらさないと足が上手く回らないことも最近の発見だったり……
体の感覚が鋭いから1mmのズレでも違和感を覚えて体が勝手に修正しようとするところも。
乗れるんですよ…普通に乗れば、100km以上、3000mupは走れます。
でも、「乗れる」と「気持ちよく操れる」とは全然違いますよね。
腰痛の理由が判明して一歩前進ですが、
神経関連はすぐに簡単に治るものではありませんから、
この冬のオフシーズンで、じっくり修正していきたいと思います。
また、今まで試してきたことや対策についても今後更新していきたいと思います。