山は性癖です。

ヒルクライムは芸術、峠道はロマン。そんな人の日常。YouTubeに車載動画を上げております⇒https://www.youtube.com/channel/UC28MD_W9WmDCoetAcFCGpBg

第7回榛名山ヒルクライム参戦記

どうも、篠です。

5/19は群馬県高崎市で開催された榛名山ヒルクライム(通称ハルヒル)に参加してきました。

結果は女子エキスパート2位入賞でした。

 

記憶が鮮明なうちにレポート書きます。

前置き結構長いですが、よかったらお付き合いください。レース当日のことだけ読みたい方は下までスクロールで🙌

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今年で4回目の参加となるハルヒル。

実は私がロードバイクを始めてから最初に参加したヒルクライムレースでもあるので、とても思い入れのある大会です。

 

ハルヒルは運営側がいたせりつくせりで、回数を重ねて前日受付から当日の流れが精錬されていって、もう本当になんの文句がない満足度の高いヒルクライムイベント…

地域との提携もしっかりしており、ゼッケンに付けている1000円分の金券はゴール後の飲食ブースや会場のお買い物でも使えますし、提携中の多くの高崎市の飲食店でも利用可能。

何より国内のヒルクライムイベントだと、ここでしか味わえないのは、地元の住民の方々からの沿道の応援と下山時の見送りですね…

ヒルクライムのコースの序盤は住宅密集地を抜けて行き、終盤の近くまで民家が点在するので、地元のおじいちゃんおばあちゃんがずっと手を振りながら応援してくださってめちゃくちゃ元気が出るので、本当に温かい大会です。

 

1回目と2回目は何となく楽しい大会だからぼんやりとした気持ちで出走していましたが、3回目からはエキスパートクラスで初めて走って、本当のレースとはこういうことなんだ…とかなり刺激を受けたのは今でも覚えています。

エキスパートで戦えるようになりたい!という思いが強まって、去年の秋から本気でヒルクライム競技に取り組み始めたので、今年のエキスパート参戦はめちゃくちゃ気合が入っています😆

 

 

エキスパートと年代別の違いが分からないという方もいると思うので簡単に説明します。

実はタイムの記録計測方法が違います。

 

▫️エキスパートカテゴリー

グロスタイム

(最初の選手が計測開始地点を通過した時間が計測開始時間)
▫️年代別カテゴリー

ネットタイム

(個人が計測開始地点を通過した時間が計測開始時間)

 

エキスパートカテゴリーは男女合わせて400人超えが同じウェーブのスタートになります。

1人目がスタートエアアーチを潜って、カーブ曲がって計測開始ポイントを通過した時点で、このカテゴリーの全員のチップが計測スタートしてしまいます

スタート地点が狭めの二車線で、一度に通れる人数は限られます。

これぐらいの人数なので、最初に通過した人と最後とで登る前から約30秒以上差が普通につくという…よ〜いドン!の仕組みです。

実際の記録より約10秒ほど足されることが多いですが、一番最初にゴールした者が勝者なので、分かりやすくていいですよね。

毎年の如く、エントリーを間違えてエキスパートクラスになる方が約1割いますが、ウェーブがスタートした後にトイレに並んでる方もいるようです…年代別でしたら大丈夫ですが、エキスパートはトイレに並んでいる時間も記録として加算されるのでお気をつけください😵

 

今回の女子エキスパートはエントリー人数14人。

知ってる名前ばかりなので、強い女子メンバーと同じレースに出られるのは本当に楽しみで仕方なかったです。

前日エントリーリスト眺めながらワクワクが止まりませんでした。

 

準備期間

3月上旬に胃腸炎にかかって1週間で体重約5kg落ちて、体力根こそぎ持ってかれました。あれから短時間高強度の練習は続けていたものの、ロングライドを走る気力が全く湧かなくて、CTLがガクンと落ちてしまっていた…

そんな状況で迎えた4月のツール・ド・八ヶ岳

レース当日で88でしたね。ちょうど体調悪い期間と被って、体重も浮腫で増えて、48分NP200w、PWR4倍ギリギリだったという弱り切った感じでした。

不完全燃焼感半端なかったので、悔しくて悔しくてハルヒルは絶対いい所まで持っていこうと思いました。

 

実際八ヶ岳以降、とにかく質を落とさないでCTLを上げることに専念しました。

もちろんCTLが高ければいい訳では無いと分かっていますが、練習量の積み重ねはやはり大事だなあと。

30分以内のヒルクライムコースはちゃんといいパフォーマンスが出せるのに、40分超えるコースでガクッと落ちる理由はシーズンインで長いコースをほとんど登っていないから体が慣れていないだけではない。

そもそも八ヶ岳の時点の自分の体はあのコースを走り抜くのに耐えられなかったのではないかと…

だからちょっと無理してても上げてみようと思いました。

 

4月14日~5月18日で、CTL88→100。

正直かなり無茶ぶりでしたが、なんとか頑張れました。

そのうち28日間連続でATL105オーバー、TSBマイナス

木曜日までマイナス17で、そこからの3日間は短時間で強度は落とさず体に刺激を入れるような調整を。

ハルヒルレース当日で4週間ぶりにTSBの数字がプラスに。

CTL100、ATL95と…

朝ローラーでアップしてから駐車場付近の坂を回した時の足の軽さが尋常じゃなかったから、たぶん成功!🙌

減量は一切していないけど、自然と絞れて、48kgふらっとでレースに挑めました。

 

レース前日

駅前で受付済ませて、会場へ。

知り合いにいっぱい会えたのでほっこり…

14時頃に遅めのお昼ご飯、親子丼とミニそば、暑い日でしたが、食欲は普通にある、米がスルッと入る。これはいい兆し。

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宿のチェックインまでふらっと磯部温泉の近くをサイクリング、3分前後の坂一本だけ全力で登る。

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思いギアは踏まずに平均ケイデンス97ぐらいで回して240w平均。よき!実はこの時点までTSBマイナス…翌朝でプラス7なので、ギリギリを攻めていくスタイルでした(笑)

温泉宿に泊まって、夕飯はまぜそばとパン1個と青ぶどう1パック。

過度のカーボローディングは無し。

温泉に入ってらイナーメスポーツアロマのリカバリーピンクオイルとイナーメ棒で筋肉を解して明日の高強度に備える

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ウォーターローディングもバッチリ1L飲んだ。

 

夜22時前に就寝。

レース前日は常に遠足前の小学生状態なので、夜中緊張で何度が目が覚めましたが、アラームで起きた時はスッキリした目覚めで、体も全然だるさを感じない!

 

 

レース当日

朝ごはんは意外と少なめ。

今までのレースで一番少ない。

菓子パン1つ、おにぎり半分、ゼリー1つ、レース前にアスリチューン赤を1本。

合計カロリー700未満言ったところだろうか。

前日結構食べたのでエネルギーは足りてる。

 

体育館の待機場所に並んだ時かなり後ろでした。エキスパートに出走の知人は多かったので、みんなとお話して緊張を解す…

スタート地点への移動で前に上がろうとしたけれど、橋に渡る狭いところでたぶん間違えてエキスパにエントリーした方だろうか…全く焦らずにゆっくり流しているから抜けず、

橋渡ったあとは全力ダッシュで前に行ったけれど、10列目かな…うーん…結構しくった…😵

 

スタート前に同じカテゴリーの女子の居場所を確認。

最前列に2人、3列目ぐらいに3人、ほかは見当たらなかった。

 

スタート直後はかなり混雑していて、毎年最初の右カーブが人口密集して怖い。

安全にカーブをクリアしたあと右側に移動して前に上がろうと試みたけれど、何故か右側が詰まっていて全く動かず………

ここで3回ぐらい足止めてしまったのがかなりロスした…これで前の集団とは一瞬で離れてしまった。足は完全に余ってるからものすごくモヤッとした…位置取りが下手!😭

 

女子メンバーしか見ていないけれど、

スタートしてすぐに2人パスして、1kmぐらいのところでもう1人パス、その後はもう誰の姿も見ていない。

もうとっくに置いてかれてるんだろうなあと傷心しつつ、諦めずに頑張って追い上げる!

 

初心者コースまでは緩斜面で時折ぐっと上がる坂が出てくるのでテクニカルな区間です。

今年で3度試走して全部頭に入れているけれど、きつい坂で後ろからドカンッと抜かれたと思いきや、勾配が緩くなるとギアチェンジもしないで流してトルクを抜く走り方をする人が多すぎてびっくり…

ダメもとで病院の坂を上がった後に周りにいる4人ぐらいでトレインを組もうと試みました。

でも1%ぐらいで30km/h下回ってるからこれ風避けにするなら単独で走った方が速いってなって飛び出した。

後ろについてきた何人かにローテーを促して回そうとしたけれど、あまり回らず、全体のスピードが上がらず…

初心者ゴールは16:27、NP218w、平均ケイデンス94、174bpm

順調にトレイン乗れていれば15分台では通過していたんだろうから、予定より約40秒遅れのクリア…微妙に足を使ってしまったのも悔しいし。ここが一番痛かったですね…

 

初心者コースの後のアップダウン区間も、登りですごい勢いで抜かれて、それから下りに差し掛かった時に進路塞がれるようなことが何度もおきて…抜くに抜けずブレーキをかけたのが2回。

下りで体重も体格も大きい人がエアロフォームも取らずギアも上げないで、48kg未満の私に抜かれるってどういうことだよ…泣

下りセッション区間は試走時の単独でよりも2秒遅れ

ここまでは心拍もかなり余裕のペースできてるから余計やるせない…一番タイム縮められる区間だった…位置大事、ホント、

全て位置取りが下手な自分が悪い、いい勉強になった。

 

去年エキスパ出走した時も感じでいたことですが、同じくエキスパートクラスでも出走条件は1時間切り。その中には間違えてエントリーした方もいるので、登坂力の差は実は激しい。

40分切りのペースで序盤走るのが20人ほどだとして、45分切りが半数、残りは50分前後と1時間超えといったところだろうか。

初心者コースの中盤からもう完全にバラけてしまうので小集団で5人もいないぐらい…

あとは登りはそれなりに速いけど勾配の変化に対応できない人が多い印象。(小さい坂でインターバルかけて緩くなった区間でたれる感じ)

一般ウェーブよりも人数少ないため、足が合う集団を見つけるのがとても難しかった…そういう意味ではエキスパートはスタート後の塊を抜けられなかった時点で終わった感があった。

まともに集団走行できるように、次は45分以内の集団に上がっていけるように考えていかないといけない。

 

中盤のところはほぼ単独走。

周りのインターバルにつられず、メーターも見ず、淡々と丁寧に回すことに集中。

アップダウン区間は相変わらずスピードが乗らず、地味にメンタルに来てしまったけど、ぐっと耐える。

神社までは余裕なペースで走り過ぎた感が否めないけど、自己べを32秒更新で、

16:52、NP210w、平均ケイデンス88、175bpm

 

神社以降はもうギリギリ死なないペースで行くと決めた。

試走の時に我ら軍曹えーぞうさんの直伝のレース本番でしか走れないライン取りを意識して、とにかく踏まずに最後までケイデンスで回して丁寧に登った。

 

最初の急勾配は結構抑えて、ラストに向けてだんだん上げていく感じ。

男根岩過ぎてからのラストスパートでケイデンスアゲアゲで…ゴール前は96回転315w。

スプリントの数値にしてはしょぼいけど自分なりに回し切った。

神社からゴールまで

14:08、NP218w、平均ケイデンス83、176bpm

 

コース全体

47:46、18.4km/h、平均ケイデンス87、175bpm、NP214w、PWR4.5

グロスタイム47:55

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約48分FTP上出ているし、ラストスプリントできたので、出し切りました。

数値的には上出来でしたが、タイムに全然反映されなかった…目標にしていた47分切りに届かず。

 

悔しくないと言うと嘘になるけど、清々しいほど完敗の2位なので、気持ちは穏やかだし前向き。

自分より強い人は自分より努力してるだけ。今まで積み重ねてきた経験なりフィジカルなりメンタルなり。

やはりみんな凄いですよ、レース楽しい!レースに出れば凄い方に会える!

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レースの走り方が本当に下手って再確認🤣

エキスパで集団の力を使えなかったのも集団に追い付けなかった自分の力不足なので、体重を上手くいかせなかったのも力量不足。

本当に悔しいけど納得のタイムでした。

エキスパを選んでエントリーした時点でタイムを狙った走りよりもレースを味わいたいと思ったけれど、いざ本番になると、思いっきりが足りず判断が遅い場面が多かった為にタイムを落とすところばかりで、

全力で踏んでついていかないといけない所で思い留まった間違った判断もありました。

個人TTでは顕著に出ないけれど、レース本番ではここまで無力だなあと…

でも改善点が沢山見えて、まだまだ工夫できる点ばかりなので、とてもワクワクします。

たくさん勉強になったので、まだまだこれから。

この経験を活かして次に繋げていきたいと思います!

 

 

前日の会場や、宿付近、当日に声かけて下さった方々、本当にありがとうございました。

今まで出たレースで一番人と話したのではないかというぐらい、いろんな方とお話ができました。

レースだけではなく、ヒルクライム好きな方と交流できる場所を設けてくださったハルヒル運営側に感謝しております。

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使用機材

フレーム:lapierre Xelius SL ultimate

コンポ:SRAM eTap

ギア:50-34t、11-30t

ホイール:BEKINGカーボンチューブラー

ペダル:デュラエース

サドル:パワーサドルMIMIC

シートポスト:ワンバイエスマガタマ

ハンドル:チネリ ネオモルフェ

シューズ:LAKE CX332

インソール:SOLESTAR CONTROL(www.rgtenterprises.com)

#solestarjapan

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