山は性癖です。

ヒルクライムは芸術、峠道はロマン。そんな人の日常。YouTubeに車載動画を上げております⇒https://www.youtube.com/channel/UC28MD_W9WmDCoetAcFCGpBg

趣味は細く長く広く

どうも、篠です。

久々にちょっとした独り言を書きます。

お暇な方はお付き合いください😊

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4年前、ロードバイクを乗り始めた頃から私を知っていた方からしたら、今はロードバイクに対する熱意も、ロードバイクとの関わり方も、あの頃の面影もないぐらいいろいろ変わったんだろう…と思います。

 

一日15km走ればやり切った!ぐらいのゆるゆるカフェサイクリストから、山が登れるようになりたくて獲得標高をひたすら稼いで走っていた2年間もありました。追い込むのが大の苦手でしたが、現状確認のつもりで参加していた富士ヒルクライムで刺激を受けて、

去年辺りからヒルクライムレースに本気で取り組みたくなりました。そこからは短時間高強度の走り方も始めたり、大嫌いだった固定ローラーに乗ったり、トレーニング管理の為にパワーメーターを導入したり、近場のチーム練に参加したり、Zwiftを始めたり…

今年に入ってからは3upさんの影響でマウンテンバイクにも手を出し始めました。

 

こうやって振り返ってみると、本当にすごい心境の変化ですよね…

去年までなら?今でも?「めちゃくちゃ山を登ってて獲得標高を荒稼ぎする人」で知られているだろうけど、

現時点の自分は「ロードバイクの楽しみ方を追求し続ける人」でありたいと思っております😊

 

何年も同じことにまったく同じ熱意を持って続けるのは難しいので、自分のペースで本当にやりたいことだけやるようにしています。

 

弱虫ペダルから自転車購入して最初の年は月イチ乗るか乗らないかのペースでしたが、そのおかげで難なく乗り続けられました。

山にどハマりして、何個も山を繋いで一日中外を走り回るような走り方になっても、その時点での自分が一番やりたいこと、楽しいことをやっていたからからこそ、山を登り続けられたと思います。

「本気で山だけ登ってたら一年間で獲得標高どれぐらい稼げるんだろう」という単なる好奇心のおかげで、日本各地の峠を走り回っていろんな景色が観れて、沢山素敵な思い出ができました。

1回150km、3500mぐらいなら毎週2~3回走ってたようなものだったので体力も筋力も自然と付きました。

私のようなまったくスポーツをやってこなかった女性はとにかく走り込み。

それだけでどんどん強くなっていくものなのです。

それが自転車乗り始めて最初の年に感じた、「乗っているだけで強くなっていく」感覚の正体でした。

 

ロードバイクを始めるきっかけは人それぞれで、方向性も違います。

最初からレースに魅せられた方もいれば、ずっと気ままにサイクリングしたいという方もいるでしょう。

 

上手く言えませんが、最初からレースでとにかく速く登りたい!とトレーニングを積み続けてタイムを求め続けていたら、

私はもしかしたら2年目で自転車と距離を置くようになっていたかもしれません。

1年目と2年目である程度長距離走って体力も筋力も付けて、自転車の楽しさを存分味わったからこそ、今追い込んだ走りも楽しめるようになり、ゆるゆる遊びたい日はカフェに立ち寄るだけのライドでも楽しいと思えるだろうなあって…

ある意味、ヒルクライムレースに本気で取り組み始めたのが自転車始めて3年目で良かったと今更ながらしみじみ思います。

 

SNSのコミュニティーから簡単に情報が手に入る時代なので、それで新しいことに興味を持ったり、○○がいい!○○が良くない!など、全部鵜呑みにしなくても影響を受けることは多いです。

周りが一斉に何かを始めると、何となく置いてかれるのが怖くなり自分も始めよう!となることはないでしょうか?

正直私はありました(笑)

 

レーニングに関しても、周りがすごくやっているから自分もやらなきゃ!となったり…

気持ちばかり焦って、渋々やりたくないことを続けていたら、いつの間にか、自分は何をしているだろう…なんで自転車に乗っているんだろう…楽しかったことが苦痛に感じてくるような経験は私は過去に一度経験しました。

 

そこから我に返って、自転車は趣味。

楽しいこそ趣味。

趣味を続けてストレスを感じるようになるのは本末転倒ではないかと。

 

今ほぼ息吸うようにローラーをしたり、チーム練に出たりするようになりましたが、

 

「トレーニングは苦しい」

「自転車から全ての楽しさを取り除いたのがローラー台」

 

と思う方は沢山いらっしゃるでしょう…

私も2年前はローラー乗るぐらいなら死んだ方がマシだと本気で思っていた人間です🤦‍♀️

 

でも蓋を開けてみれば、ただトレーニングの楽しさとローラー台の楽しさが分からなかった&理解しようとしなかっただけでした。

 

練習の最中は体は苦しいですが、その先には達成したい目標があったり…

スキルアップすると普段外を走る時に自転車が手足のように操れるようになったりするんです…

少しずつ積み重ねていくと、自分の走りが変わっていくので、それがとてつもなく楽しくてワクワクします。

本気でトレーニングするようになってから、見た目でもわかるぐらい体の筋肉の付き方、ペダリングの仕方、登坂の速さ、平地の巡航が全部変わりました。

パワーウエイトレシオでいうと、2018年富士ヒルで78分出してから、さらにPWR0.5ぐらい上がりました。(ちなみに女性は富士ヒル75分切りシルバーを狙うなら適当に乗るだけでは達成はほぼ不可能)

 

ローラー台に関しては、普段外走る際に路面状況や交通状況に常に神経を使わないといけない環境から解放されるので、より体の使い方、ペダリングに集中できるメリットがあります。

意図的に動かせなかった筋肉を意識できるようになったりすると、めちゃくちゃ達成感があります……(これは全員に当てはまるかどうかは分かりませんが;;;)

今はZwiftという超便利なバーチャルトレーニングアプリもあるので、夜知り合いと時間合わせてライドやレース感覚で一緒にローラーを回せるので、リスクを負ってまで夜遅い時間に外走ることも減らせます…

割といいことづくしです🙌

 

逆に言えばもしやってみて、トレーニングやローラーの楽しさがどうしても分からないなら、無理して続けても、それこそ苦行にしかなりません。

合うか合わないか、何に楽しさと価値を見出すかは人それぞれなので、

やりたくなったらやろう、やりたくないならやめようぐらいがちょうどいいです。

 

好きで始まったことでも、行き詰まったりすることは必ず出てきます。

停滞期?的な?

そこで止まって退いてもいいですが、違う切り口を探すのも悪くないです。

 

パワーメーターを導入してから、より客観的に自分のことを分析できるようになりました。

自分の能力が数字化されるのってかなり画期的でもありある意味残酷な機材です。

外を走る時メーターだけ見ていればいい、ここは何wで走ればいい、何wで走り続ければこの峠は〇〇分で登れるよって分かっちゃうから割とロマンが減ってしまいます。

使ったことない人には信じ難い話だろうけど、あるだけでほぼ予測通りのタイムで走れちゃう😵

ローラーを回したりとメーターと睨めっこすると、パワーを出そうとする走り方になってしまうので、最近は逆にほどほどにしています。

 

正直筋力でねじ伏せる沼に浸りかけたけど、

元々身長も小さくて筋力もない自分はそのままでは、ゴリマッチョになる未来しか見えません。

体重48kgが2kg筋肉増やしたところでゴリ押しできるパワーなんてたかが知れています…

ましてや正しい体の使い方でないと足だけが逞しくなっていきます。

なんだかそのままだと限界が来そうな感じだったので、

スプロケを11-27tから11-30tに変えて、急勾配でもスムーズにペダルを回せるようにしたり、平地で回転スキルを鍛えたり、実走でフォームを研究して風の抵抗をいかに減らせるか、それで緩斜面のヒルクライムでどれぐらい変わるかを実証したり、

いっそうMTBに乗ってみたりと、

いろいろ試すようになりました。

オフロードに乗ってみて初めて気付く自分の体幹の弱さや上半身や肩周りの硬さ。

速さを求めて、丁寧なペダリングをいつの間にか忘れてしまっていたことなど…

 

ついここ4ヶ月間の話ですが、

新しいことにチャレンジしてみた結果、

今までとは全然違うペダリングができるようになりました。

ヒントは色んなところに隠されていて、全部繋がっているので、それを見つける楽しさまで味わえました。

これが私なりの詰んでいる時の切り替え方です。

根は遊び人で、楽しいことが大好きで、

速くなるためにだけに自転車を乗りたくないのが原点です。

 

長く続くと楽しいことは変わったりしますが、その時点の自分が思う楽しいことをするのが一番…

ゆるポタラーからヒルクライムガチ勢になった自分がそうです。

どんな結果になるかは自分の収穫であり、人と比べるものではない…

身についた走力も誇るものであり驕るものではない…

これはずっと自分に言い聞かせてきたことです。

 

そうそう、MTBは4月に手元に来るので、本当に待ちきれません…

今年の冬からシクロクロスもやりたいと企んでおります…オフロードの皆さん遊んでください🙌