どうも、篠です。
今日は女性のサドル事情と話題のウィメンズパワーサドルの話をしたいと思います。
この頃のライド写真やYouTubeにあげた新車公開動画で既に気付いている方もいるかと思いますが、
今所持している2台目のロードバイクlapierre(ラピエール)、PULSIUM SL500は
スペシャライズドのパワーサドルエキスパートを使用しております。
こちらは知り合いのメカニックちぇんさんからお借りして、お試しに使っていました。
サイズ143mmの物です。
メカニックちぇん「とりあえずお試しにどうぞ!パワーサドルを使うなら、ちゃんと坐骨幅測ってみた方がいいよ!」
私「はい………?坐骨幅?Σ( ˙꒳˙ )!?」
今から、結構恥ずかしいことを打ち明けます。
実はロードバイクサドル乗り始めて4年経ちますが、機材パーツはほぼ見た目で選んでしまっているので、そもそも…
サドルってサイズがあるんですね…!?
各メーカーが出しているモデルの中でも、143mmが一番主流らしい。(←調べました。)
その上、やはりフォルム的にかっこいい為、細長くて薄いサドルがユーザーに好まれる傾向があります。正直自分も初期はそんな風に思っていました、細長いサドルかっこいいですよね。
パワーサドルの本題に入る前に、
まず、自分が過去に使ったサドルの話をしたいと思います。
ここからの話は全て私の主観で、個人差があるのでご注意ください、興味無い方は下までスクロールしてください。⚠️
今まで使ったサドルは全部で3つだけでしたが、
ナロウサーティーシリーズの良さは、通常のサドルはレール幅43mmですが、このシリーズはレール幅が30mmと、狭く仕上げているため、
ペダリングする際に太ももの内側が擦れたりすることはほぼないことですかね…
女性の方、もしくは太ももが逞しい方にはとても有難い製品です。
3年間使った感想は、
坐骨幅が狭い方、もしくはトップチューブに膝がすれるような内股ペダリングをする方には向いていると思います。
1代目:スピードマン
使用期間1年間
長さ280mm、幅143mm
重量:234g
初心者にはとてもオススメのサドル。
ワンバイエスの中でも一番クッション性がよくて座り心地抜群でしたが、見た目的に厚みが気になって、一年後に交換。
2代目:エクスプレス
使用期間:2年間
長さ280mm、幅134mm
重量:233g
スピードメンをよりも更に細身のモデル。
見た目が好みドンピシャだったので購入。
実際、ナロウサーティーのレーシングモデルでは唯一、サドル中央部に窪みがあるものなので、しびれや圧迫感はほとんど感じることなく、快適に2年間使えました。
以上2つとも、山岳ロングライドをメインに走っていた時期に使用していたもので、速さを追求していなかったので、特に不便を感じませんでした。
それで、問題の3代目……
セライタリア SLRリミテッドエディション コンタドールモデル
使用期間:4ヶ月
長さ275mm、幅131mm
重量:147g
歴史のあるメーカーで、愛用している知り合いも何人かいるので、正直安心感があるからか…あまり深く考えずに付け替えました。
見た目もとてもかっこいいので、好きでしたが、まさかロードバイクに乗り始めて4年目にして、初めて合わないサドルに出会いました。
とにかく、坐骨幅が131mmと極端に狭いモデルなので、私の体型には絶望的に合わないモデルでした。
メリット
①サドルの表面がフラットで、勾配に応じて前後に体をずらしやすい
②とにかく軽い!手に持った時に感動しました。
③硬いので急勾配でサドルの先端に座ってもへたらない
デメリット
①硬いから長時間だと疲れる
②サドルの中心がかまぼこ状で、デリケートな話をすると、女性には優しくない…お尻ではなく前が痛い、前傾姿勢が苦痛
③幅が狭いため力をかけるときに左右にブレやすい、股の内側の圧迫感を感じる
今まで色んなサドルを試してきた訳では無いので、「サドル沼」に陥ったことがないですが、
話を聞く限りサドルが合わないため色んなものを試した末に自宅にサドルが10個以上転がってる方もいるんだとか…
サドル1つでそんな大げさな…😂
と思っていた時期もありましたが、謝ります。本当に申し訳ありませんでした。
私も、まさにこのサドルが合わなすぎて、最初の一週間は出かけて30km未満でもう家に帰りたいと思ったぐらい、ロードバイクに乗るのことが苦痛でした。
正直あまり文字に起こして語りたくないですが、陰部が痛くて座っていられないから、3分置きに立ってダンシングしたりしていました…平地を走っても山を登っても、長く座っていられないから違和感が出てきたら一度立ち上がらないといけない…
トイレが痛いしお風呂も痛い。
こういった経験のある方、いるかしら……😇
実際女性のプロでもサドル問題で手術をすることになった方がいるらしいので、圧迫感問題深刻です…
趣味で乗っている方でも、一日中乗ると少なくともサドルに5時間はサドルに座ることになるので、合わないサドルは本当に溜まったもんじゃないです。
サドルばかりは製品が良い悪いより、合う合わないか問題が大事ですね。
女性にとって多分かまぼこ状のサドルは凶器かもしれませんね…これも個人差あると思いますが…
割と誤魔化しながら使ってきて、箱根と台灣のレースはそれで走りましたが、
去年の秋にサイクルスポーツの胸椎伸展特集の撮影の際に、中野先生に「このサドル痛いでしょう?とりあえず変えた方がいいよ!」と言われたぐらい、傍から見てても痛みを庇うようなペダリングをしていたようです。
サドルを変えたいけど、何がいいんだろう…
またハズレを引いたらどうしようと躊躇はありました。
ちょうどその時期に、
スペシャライズドのパワーサドルで女性向けモデルが発売されるというニュースが飛び込んできました。
一昨年辺りから、パワーサドルの話はちらほら耳に入ってきていたので、どういうものなのか、興味はありました。
男性ユーザーが圧倒的に多いロードバイク分野で、女性向けに開発されるアイテムは非常に有難いので期待が膨らんでいく…
情報が入ってきたのが2018年の10月で、発売は2019年1月予定になっていたので、待ち遠しかったです…
そういった経緯で、 ウィメンズパワーサドルMIMICが発売されるまで、
メカニックちぇんさんの私物143mmのパワーサドルエキスパートをお借りして、
約1ヶ月ほど使用しました。
感想は、なんの不自由もないです。
圧迫感はほとんどなく、前に使っていた131mm幅より断トツ骨盤が安定するようになってペダリングの際に骨盤のブレが減りました。
ハマるポジションを見つければ安定したペダリングができるので、パワーメーターの数値で分かるぐらいパワーロスが減りました。
強いていえば、ショートノーズの為、急勾配の登りでは先端に座れなくなるので、そういった点はシートポストをセットバックゼロに変更することで対応できそうです。
で、ここからどう改善するのか?
ウィメンズパワーサドルと通常のパワーサドルは一体どこがどう違うんだろう……と、
すごく興味があります。🤔
そこでメカニックちぇんさんに言われた坐骨幅の話を思い出しました。
そういえばまだちゃんと計測していない……
ウィメンズパワーの話を直接に聞いてみたいのもあるので、
スペシャライズド新宿店に行ってみることにしました。
坐骨幅の計測
specialized-conceptstore.blogspot.com
実はスペシャライズドの店舗に行くのは初めてだったのでドキドキ....
「ウィメンズパワーサドルMIMICが気になるので、坐骨幅を測ってみたいです」と店員さんに伝えたらとても親切に案内してくださいました。
計測方法はとても簡単です。
スクリーンで普段のライドスタイルなどを入力後、
スペシャライズドが開発した最新のデジタルツール「Match」という計測機械に座るだけ、
あとはRETULシステムが自動的に適正のサドルサイズを算出してくれます。
計測器具に腰掛けるだけなので、シュールな図ですが、写真を撮っていただきました(笑)
スクリーンに坐骨算出された坐骨の接地点が表示されます。
これを3回繰り返し計測した後の平均値が自分の適正サドルサイズになります。
ちなみに、私の適正サイズが155mmだったようだ.....
道理で131mm幅のサドル使うと、不安定でグラグラするわけだ......Σ
14mmも狭いものに座っていたらそうなるんだね....
なんだかすごく腑に落ちました。
計測器具で算出されたサドルサイズが推奨ですが、ライダー本人の体感は一番重要視されているので、スペシャライズド新宿店では、
各サイズのテストサドルをRETUL FITの計測器具に装着して、
実際跨った状態でサドルサイズを体験できます。
※こちらのサービス、3種類を計測機器に付けてのお試し料金が1800円になります。その場で購入したら返金というサービスなのですが、新しいサドル買おうとして坐骨計測してみたら元々のサイズと違う数値が出た、なんて人にはおススメです!
メカニックちぇんさんからお借りした143mmでも十分安定感があると思い込んでしましたが、一度テストサドルの155mmを試した後に、もう一度143mmに戻して跨ってみると全然違ったので、びっくりしました。
何事も試しですね。
155mmがかなりしっくりきたので、ウィメンズパワーサドルMIMICは155mmに決定しました。
ちなみに、テストサドルを3サイズ横に並べてみたら、幅の違いが一目瞭然...
168mmサイズはほぼ見た目は扇型です。
話を聞くと、全体的に女性は男性に比べて坐骨幅が広いので、基本的に155mmか168mmらしいです。かなりの衝撃案件...;;;
男性は143mmが多いですが、体格によっては155mm以上の方もいるので、もしサドルに座って不安定と感じたり、股の内側の圧迫感や左右のブレに悩まされていたら、一度坐骨幅を測ってみてはいかがでしょう......
使用感想
付け替えた当日の夜に、ローラーでZwiftレース。
そして、翌日に100kmほど走ってきました。
かなりの好感触....
100kmほど走って、股の不快感で立ち上がったことが一度もなかったです。
Twitterにも上げましたが、真ん中のクッションが神がかっていましたね...
ウィメンズパワーサドルMIMIC、真ん中のクッション…よき…… pic.twitter.com/VHO667Wqpt
— 篠 (@shino_138) 2019年2月13日
スペシャライズド新宿店の某店員さん
「これ本当に触り心地やばいので、全国の男子高校生に触ってみてほしい」
.....だそうです。
割と冗談抜きで病み付きで触感です....(笑)
裏側はこんな感じになっています。レールの素材はチタンになります。
家にあるエキスパートと並べてみました。
左が155mmのMIMICで、右が143mmのエキスパートですが。
ざっくり言うと、MIMICはパワーサドルのくぼみを残しながら真ん中の穴をなくしたサドルのように見えますが、
実はこのくぼみに向かって下がっていく折り目の斜面はMIMICの方が緩やかです。
エキスパートを使っていたときに微かに感じた坐骨内側が当たっている感覚は完全になくなりました。
緩やかな斜面からの柔らかいクッションに全方位からの優しいホールド感が最高でしたね.....ちょっと変態っぽくなりましたね...すみません;;;
両方ともショートノーズですが、MIMICは穴をなくす代わりに、先端だけ柔らか目のクッションを設けました。
前傾姿勢でかなり踏み込んでも前側の圧迫感を感じません。
しっかりサドルとして必要な硬さを保ちつつ、圧迫する部分だけ柔らかく仕上げています。
柔らかいといっても座っているヘタることはありません。絶妙な程よさです。
安定したペダリングができるので、パワーのロスも少ない、快適さかつパフォーマンスの向上も図れます.....
Tacx NEOスマートトレーナーで自宅でFTPテストした時も、20分221w?体重の4.5倍でずっと力がかかるポジションに座り続けましたが、不快感はゼロだったので結構感動しました。
私自身はヒルクライムメインなので、急勾配対応にシートポストをセットバックゼロに変更しようと考えるまできています...
座り心地良すぎて今更違うサドルに戻して使えるかと言われると、あまり自信がありません、困ったものです...
ビフォーアフターの動画も上げておきますね。
坐骨幅の大切さが分かる動画。
— 篠 (@shino_138) 2019年3月14日
私の適正サドルサイズが155mmです。
左が131mmサイズのサドル、右が155mmのウィメンズパワーサドルMIMICを使用したペダリングの比較。
骨盤の安定感がまるで違います。
シューズは同じくLAKE CX332ですが、右の方はソールスターインソール入れています。 pic.twitter.com/uDcQeJJZgh
ちなみに、スペシャライズドのお店では、
テストサドルのレンタルサービスを行っています。
最長1週間まで借りられます。
レンタル料は1日200円(税込)
返却日から3ヶ月以内にスペシャライズド新宿/銀座でサドルを購入したらテストサドル利用料(200円 x 日数、最大1,000円)がキャッシュバックされるので、
実質お試し無料になるというすごいシステム....
パワーサドルが気になるけど、いきなり購入は怖いという方がいらっしゃいましたら、是非ご活用ください〜
ウィメンズパワーサドルMIMIC